内容説明
ウイルスといえば病原体を思い浮かべるが、“善玉ウイルス”の側面があることがわかってきた。小型細菌よりも大きな“巨大ウイルス”が見つかり、海洋や腸内細菌に共存する膨大な数の未知ウイルスについても網羅的な解析が始まった。ウイルスを用いた新世代ワクチン、がん治療、遺伝子治療など医療への応用も拡大している。ウイルス研究の新展開に目が離せない。
目次
第1章 ウイルスの本体
第2章 ヒトウイルスの起源
第3章 現代社会がもたらすエマージングウイルス
第4章 見直されるウイルスの存在意義
第5章 広がるウイルス世界
第6章 ウイルスの特性を利用する医療新技術
著者等紹介
山内一也[ヤマノウチカズヤ]
1931年神奈川県横浜市に生まれる。1954年東京大学農学部獣医畜産学科卒業。北里研究所所員などを経て、1965年国立予防衛生研究所麻疹ウイルス部第3室長。1979年東京大学医科学研究所実験動物研究施設教授、施設長。1991年世界動物保健機関(OIE)学術顧問。1992年日本生物科学研究所主任研究員。東京大学名誉教授。日本ウイルス学会名誉会員。リエージュ大学(ベルギー)名誉博士。農学博士。専門はウイルス学。1992年日本農学賞・読売農学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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