内容説明
不登校を認めることを「やさしさ」と誤解する大人たち。再登校を望みながらもそうすることができない子どもたちの心の悲鳴を真正面から受け止め、一〇〇〇件もの臨床経験から導き出した解決法を提示する。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
まえがき──臨床の現場から
第1章 不登校を解決するための統合類型をつくったわけ──じつは学校に戻りたい、不登校の子どもたち
1 不登校のいま、そして、援助者の対応は?
2 不登校、そのとき父親は?
3 制度の落とし子として、校内型不登校が出現
4 「やさしさ」のレトリックへの警鐘
5 不登校は今後どうなる、そして欧米の取り組みは?
6 なぜ現代の不登校の統合類型をつくったのか
第2章 不登校、そのとき父はどうしたか──三人の親と二人の援助者の手記
1 水を得た魚のように……父親I・Sさんの手記
2 お父さんに「ありがとう」って言いたい……母親Y・Sさんの手記
3 それは次女が中一のときに始まった……母親N・Tさんの手記
4 子どもの不登校に迅速に対応した父親……カウンセラー・執行羊子さんの手記
5 家族の問題としての不登校……カウンセラー・後藤弘美さんの手記
6 体験事例から見えてくること
第3章 現代の不登校の六類型と援助の方法
1 医療型の不登校
2 在宅自閉型の不登校
3 在宅解放型の不登校
4 非在宅校内型の不登校
5 非在宅校外型の不登校
6 非行犯罪型の不登校
7 現代の不登校のかたちをまとめてみると
8 現代の不登校と援助のかたち
9 現代の不登校への対応をまとめてみると
第4章 校内型不登校の援助の実態と課題を考える
1 校内型不登校の事例と援助の経過
2 この事例をどうみるか
3 校内型不登校を生み出した大人たちの責務
第5章 不登校のこれから、そしてどうすべきなのか
1 生活問題としての不登校
2 不登校の問題と家族の問題の関連
3 現代の不登校の新しい動き
4 不登校の今後の課題
5 私たちがこれからするべきこと
あとがき