内容説明
今日の生物学は、10年前に生物学者が教えていたものとは、まるきり違っている。いまではヒトを含めて、真核細胞の遺伝子の構成と発現には、全く別の分子的法則が支配していることが示されている。遺伝の機構とその調節の理解で進んだばかりでなく、細胞小器官と特異的な細胞タンパク質の構造と機能の研究が長足の進歩を遂げた。この最近の知識を整理して理解するためには、遺伝学、生化学、細胞生物学とべつべつの分野に分けられていた知識を新しく体系化することが必要なる。分子細胞生物学はこの新しい生物学の要点を示すのが目的である。
目次
第3部 細胞の構造と機能(細胞膜;細胞膜と物質輸送;細胞から細胞への信号:ホルモンと受容体;神経細胞と細胞膜の電気的性質;細胞骨格と細胞運動:微小管;細胞骨格と細胞運動:アクチン‐ミオシン系;エネルギー変換:葉緑体、ミトコンドリア、細菌でのATP合成;細胞小器官の構築)
第4部 細胞の変化(細胞特異性の発生;がん;免疫;細胞の進化)
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- 和書
- 現代邦楽の父宮城道雄