内容説明
お父さん、このネコ飼ってもいい?黒くて小さな厄介者が、突然わが家にやってきた!私の静かな日常が、次第次第に荒らされる…
著者等紹介
よこただいすけ[ヨコタダイスケ]
1973年東京都生まれ。武蔵野美術大学、Art Center College of Design卒業。グラフィックデザイナーを経て、現在はイラストレーションを中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
86
いたずらばかりする黒ネコと「ネコは嫌いだ」という頑固親父の物語。そんな黒ネコとも、いよいよお別れの日が近づいてきたとき、頑固親父は……。ネコは嫌いだという言葉とは裏腹に、強面の頑固親父の愛が詰まっています。 素敵な絵と添えられた短いけれど思いの詰まった言葉。表紙の見上げてくる黒ネコの表情。クリクリの目。どのページの黒ネコの表示もとても愛おしい。だからこそ「私はネコが嫌いだ」だと言えるのかもしれません。好きだからこそ言える言葉。号泣しながら絵本を閉じました。2025/03/22
みつにゃん
66
短い文章なのに最後に思いっきり心を掴まれ、盛大に泣いてしまった。嫌いは好きの裏返し。猫あるある満載で愛おしい。2023/12/08
優花 🍯モグモグ
56
「私はネコが嫌いだ」と言っていたお父さん。嫌いだ。嫌いだ。と言っている割には猫への愛情がちゃんとある。最後の最後まで「ネコが嫌いだ」と強がってしまうけれど、最後のお父さんの表情で一気に涙が溢れてしまいました。2017/08/31
道楽モン
40
単純なストーリー、純朴で個性的な絵、結末は分かっているのに、分かっちゃいるのに泣かされる。これはもう多分に読み手のリテラシーに左右される。ペットや友達との別れを経験した人はストレートに、想像力の発達した方は感性が震える。私は猫を飼った経験は無いけれど、犬は何匹もお見送りしています。だから理屈じゃなく直撃だ。それにしても死が分かつ関係性を扱った絵本は多い。気がつけばその種の絵本が蔵書として増殖してゆくのが止まらない。無意識に求めているのだろうか、歳だから。2024/03/25
hnzwd
40
繰り返される私は猫が嫌いだのフレーズ。ラストが。。凄い。猫が好きな人は読むしかない一冊ですが、猫嫌いな人にも無理矢理オススメしたくなる本。2017/09/23