内容説明
スペインでも日本でも新自由主義に明日はない。本書は、経済危機を扱うものであると同時に、現在の世界で主流となっている新自由主義の主張の嘘を暴き、不完全な民主主義が悲劇的な結果をもたらすことを警告する。新自由主義陣営の言い訳「オルタナティブはない」に真っ向から反論して、「オルタナティブはある」ことを示す。
目次
第1章 世界危機の原因
第2章 スペイン経済危機の特殊性
第3章 解決しなければならないこと―より公正で効率的な経済のための課題
第4章 まともな雇用を創出するための条件
第5章 社会支出の不足という障害
第6章 雇用創出と経済回復のためには、賃金の引下げか引上げか?
第7章 経済活動の別のモデルへの融資
第8章 もうひとつの欧州、もうひとつの世界
第9章 人間に仕え、自然と調和した経済
第10章 一一五の具体的な提案
著者等紹介
ナバロ,ビセンス[ナバロ,ビセンス] [Navarro,Vicenc]
政治学者、経営学者。バルセロナのポンペウ・ファブラ大学の政治学・公共政策学教授。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学でも教えている。28冊の著書があり、各国語に翻訳されている。国際学術誌で最も頻繁に引用されているスペインの5人の社会科学者の一人である
ロペス,ホアン・トーレス[ロペス,ホアントーレス] [L´opez,Juan Torres]
セビーリャ大学応用経済学教授
エスピノサ,アルベルト・ガルソン[エスピノサ,アルベルトガルソン] [Espinosa,Alberto Garz´on]
経済学を専攻した統一左翼の国会議員
吾郷健二[アゴウケンジ]
西南学院大学名誉教授。1970年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。西南学院大学で長年、世界経済論、発展途上国経済論を講義。2010年定年退職
海老原弘子[エビハラヒロコ]
神奈川県出身。2000年秋から1年間滞在したスペインのバルセロナで反グローバリゼーション運動を目の当たりにし、2008年からバルセロナ在住で地元企業に勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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