本が生まれるまで〈1994〉

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本が生まれるまで〈1994〉

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806767398
  • NDC分類 023
  • Cコード C0036

出版社内容情報

みすず書房を創業し、数多くの本を世に送り出してきた著者が、本づくりの基本的な姿勢や技術など、出版という職業にかかわるあらゆる事柄について、自らの体験と事実を重ねて、わかりやすく熱意をこめて語る。「タイムズの書体の変化」の写真や「瀧口修造の『マルセル・デュシャン語録(私家版)』の本文組み」のような読者の理解を視覚的に助けてくれる図版や、「夏目漱石『吾輩は猫である』」の初版本や「フランスの挿絵入り豪華限定本であるマラルメの詩集『半獣神の午後』」など、それ自体が大変に貴重な図版など、約40点を収録した。  ★★★朝日新聞「著者紹介」欄(1994年9月4日)=出版業の内側が、経験に裏打ちされた言葉でつづられている。優れたものへの一徹な意思が感じられた。★★★  ●●●「あとがき」より=私はいわば偶然に出版者になった。場合によっては植字工になったかも知れず、印刷工になったかも知れない。文字が好きだったからである。自分の職業と決めたからには、それをできるだけ満足のゆくものにしようと思った。松のことは松に習え、竹のことは竹に習えという。出版に関するものすべてから学んだ。学んではならぬものからは、とくに学んだ。上手の人から学び、下手な人からも学んだ。そのマイナスの理由を考えた。一つの職業のなかに「投げ込まれて」、無我夢中で、手足をバタバタさせて生きてきたわけであるが、その折々の判断の場合、展望力が必要とされた。それは、その時その時にはきわめて不充分だった。出版とは何だったのかという自問自答のあれこれを、今の時点でまとめたのが、これである。●●●  【主要目次】▲▲第1章 実例---現代史資料「ゾルゲ事件」が本になるまで=一官吏の書類綴/本文吟味の過程/本文の読まれ方--機能と変化/思想を犯罪とするための手段/「冷戦」の増幅手段としてのゾルゲ事件/知的遺産としてのゾルゲ事件  ▲▲第2章 出版の自由と「国」=D.H.ロレンス「チャタレー夫人の恋人」の場合(1957)/「日本人の海外活動に関する歴史的調査」の場合(1973)/「写真家マン・レイ」の場合(1982)/政府の「情報公開」の実態  ▲▲第3章 図書館=中田邦造の図書館思想/三宅坂の昔と今/中井正一とマックリーシュ/図書館と編集者  ▲▲第4章 本屋街=マーケットの形成と起爆力/「原書店」の場合  ▲▲第5章 印刷所=精興社/理想社印刷所/読書人階級(リーディング・パブリック)/半七写真印刷工業/栗田印刷  ▲▲第6章 校正(付・翻訳)  ▲▲第7章 企画  ▲▲第8章 エージェント  ▲▲第9章 造本装幀=本の風土性/本とは何だろうか/装幀の現場の実例/タイポグラフィ/グラフィック・デザイナー/瀧口修造先生と私/造本要素としての紙/紙の発明と進化/西方ルート--手漉きから機械漉きへ/インディア・ペーパー/配色について  ▲▲第10章 広告  ▲▲第11章 職業としての出版  ▲▲第12章 読む本・見る本・聴く本=活字印刷の昨日と今日/「見る」本/「聴く」本

内容説明

みすず書房を創業し、数多くの本を世に送り出してきた著者が、状況を鋭く分析し、情熱をこめて語る「本のできるまで」

目次

1 実例―現代史資料『ゾルゲ事件』が本になるまで
2 出版の自由と「国」
3 図書館
4 本屋街
5 印刷所
6 校正(付・翻訳)
7 企画
8 エージェント
9 造本装幀
10 広告
11 職業としての出版
12 読む本・見る本・聴く本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

13
ネットで安い古本を買ったが中身は綺麗なのにカバーだけすごく汚れていていったいどんな使い方をしていたのかしら?と。本自体はみすず書房創設者のエッセイだがあまり印象に残らず。2020/04/23

ラム

1
みすず書房創業者が引退後、業界の推移を背景に本制作の詳細を語る 随所に出版に関わる者の心得が 印刷所、校正、広告等現場に関わった著者ならでは 特に90頁余りを占める「造本装幀」は興味深い 著作権問題(海外の実情も) 表現の自由と猥褻裁判 印刷所と活字デザイン(精興社、秀英舎等) 校正者の意義 出版社とエージェント 装幀家恩地孝四郎の自戒五か条 紙の問題、名塩鳥の子薄様 三省堂亀井忠一の紙への執念とインディア紙 色の魔術師マチスの「マラルメ詩集」「シャルル・ドルレアン詩集」「ジャズ」手に取ってみたい2019/02/20

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