昆虫飛翔のメカニズムと進化

個数:

昆虫飛翔のメカニズムと進化

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ キガイ判/ページ数 199p/高さ 28cm
  • 商品コード 9784806723721
  • NDC分類 486.1
  • Cコード C3045

出版社内容情報

プリングルの古典『昆虫の飛翔』以来の本格的な著作。昆虫はいかにして空中を飛ぶようになったのか。化石昆虫を含む多くの昆虫種に関する豊富な形態学的知見と、高速映画フィルムを用いた飛翔行動の解析や空気力学的知識を駆使して、昆虫飛翔のメカニズムとその進化のみちすじを解明する。理学部・農学部の昆虫学教室、工学部・航空工学教室、必備の書。図版180点を収録した。  ★★★日本昆虫学会誌評(1999年3月25日)=昆虫飛翔のメカニズムと進化の道筋が見事に翻訳されている本書が、多くの日本の昆虫学者や生物学に興味をお持ちの方々に読まれることを願っている。★★★  ●●●本書「序文」より=昆虫飛翔は、多くの分野の科学者にとってきわめて興味のあるテーマである。これは非常に複雑な多くの問題に対する挑戦といえる。なぜなら、昆虫がたいへん微妙な動きをするうえに、自由に飛翔する動物を観察することがきわめてむずかしいからである。このテーマはおそらく、解剖学的、生理学的、形態学的、エネルギー的、空気力学的、そして生態学的な見地から取り組まれることであろう。飛翔についてのこれらの局面のうち、1つの局面だけから研究することは魅力的なことかもしれないが、やめたほうがよい。それはこれらの多くの局面が相互に関連しているからであって、異なる局面を同時に研究することによって、非常に多くのことを我々は学ぶことができる。最も実りあるアプローチは、進化の過程で昆虫の翅器官の構造と機能に起こった変化を研究することである。●●●本書「後記」より=昆虫の飛翔の研究の実用的重要性は、まず最初に、この原理の知識と、はばたく翅と気流の相互作用の決定因子が、さまざまな種類の非定常的推進装置の設計と創造のために適用できるところにある。翅をもつ昆虫の主な「技術的」達成は、翅のはばたきの間に形成される慣性力が克服されたことである。昆虫はこれらの力をいかに克服するかだけではなく、それを次のはばたきの半サイクルにおいていかに用いるかを「学んだ」。人類は多くのエネルギーと多くの生命を消費してきた。そしてはばたき飛翔を模倣する試みにおいてなにも得られず失望してきた。推進力の発生のために、はばたきを使用するうえでの主な障害は、人為的な飛行機械の大きさの増大によって、特に高くなる慣性力である。我々はこの問題を避けるために、連続的な回転(プロペラ)と高温度の燃料の消費(反作用の原理)を用いることによって推進力を発生させなければならなかった。現在、昆虫飛翔の空気力学から学んできた原理のうちで、いかに多くのものが飛行技術に用いられるかを思い描くことは困難である。しかし、問題解決のためのいくつかの側面はそう遠いものではないであろう。●●●  【主要目次】▲▲第1章・昆虫飛翔の基本原理=翅器具の構造/有翅胸節の構造/腋器具/翅/翅器具の行動様式/飛翔時の腋器具の役割/翅の運動のしかた/飛翔時の翅の変形/昆虫飛翔の空気力学/飛翔の物理学的基礎/飛翔する昆虫のレイノルズ数の範囲/非定常的な空気力学的研究/飛翔する昆虫の渦後流形成の原理/飛翔と行動/飛翔体制/飛翔の行動学的分類  ▲▲第2章・昆虫飛翔の進化=昆虫における飛翔と翅の起源/翅の発達する以前/未知の祖先から古代の翅をもつ昆虫へ/初めて翅をもった昆虫の翅器具のデザイン/翅をもつ昆虫の歴史における3つの主な進化の道すじ/飛翔の初期の形/翅対による同調的働きからの離脱/カゲロウの原始的同調的飛翔/トンボ目の2動力飛翔/結論/後翅による飛翔/カワゲラの準同調的飛翔/後翅駆動型飛翔に向かって/結論/機能的に4枚翅の飛翔から2枚翅の飛翔へ/機能的に4枚翅の昆虫の飛翔/機能的に2枚翅の飛翔の起源/準新翅群の翅器具の進化/結論/昆虫飛翔の進歩/翅の運動メカニズムの改善/翅の折りたたみとこれをしまうメカニズムの改善/はばたき振動数の増大/はばたき振動数の減少/結論/過去を調べる:進化の過程と昆虫の翅器具/翅の運動のしかたの型/士の回外と回内の間の相関/翅構造の進化における変形の役割/筋肉から翅への作用力伝達の効率の増大/翅器具の操作に対する体の大きさの影響:翅の進化における2つの戦略/渦形成と昆虫飛翔の特別な特徴/結論

内容説明

昆虫はいかにして空中をとぶようになったのか。化石昆虫を含む昆虫種に関する豊富な形態学的知見と高速映画フィルムを用いた飛翔行動の解析や空気力学的知識を駆使して、昆虫飛翔のメカニズムとその進化の道すじをみごとにえがきだしている。

目次

1 昆虫飛翔の基本原理(翅器具の構造;翅器具の行動様式;昆虫飛翔の空気力学;飛翔と行動)
2 昆虫飛翔の進化(昆虫における飛翔と翅の起源;飛翔の初期の形;後翅による飛翔;機能的に4枚翅の飛翔から2枚翅の飛翔へ;昆虫飛翔の進歩;過去を調べる:進化の過程と昆虫の翅器具)

最近チェックした商品