出版社内容情報
上質でお気に入りの1着を、大切に着る。
そこからファッションの未来が始まる。
私たちの洋服は「土」によってもたらされている。
しかし、ファッションの大量生産、大量消費、大量廃棄によって、
土壌をはじめとする地球環境は疲弊しきっている。
このままで、私たちは好きな服を自由に選ぶことができるだろうか。
ファッション業界に携わり、ファッションを深く愛する著者が、
コットン、リネン、シルク、ウール、カシミヤ、ヘンプの生産地を訪ね歩き、
現場が抱えている問題とそれの解決に取り組む人々を追う。
【目次】
はじめに
第1章 「サステナブルなファッション」は存在しないのか
サステナブルなファッションとは
木材パルプ由来の繊維はサステナブルか
「お気に入り」の意味を考える
ブランド価値の維持と大量廃棄
第2章 地球に負担をかけないファッション
工業型農業の行き詰まり
化学肥料の誕生と規模の経済
グローバル化と低価格と過剰供給
光を灯すリジェネラティブ農業
第3章 花から生まれたシャツ
白いシャツ
遺伝子組み換え綿花か、オーガニックコットンか
NPOファイバーシェッドの挑戦
100パーセント土に戻るシャツ
難航する環境への影響の判定
第4章 ラ・ドルチェ・ヴィータとオーストラリア・メリノ
オーストラリアで自然の体系を再生する
リジェネラティブ放牧でカーボンフットプリントがマイナスに
動物福祉の向上
イタリア人の美意識がもたらす未来
第5章 バイアスカット
中国でリジェネラティブ・シルクを作る
ボンビクスの取り組み
養蚕が生み出す小規模経済
デザインと着る人を動かすシルク
第6章 北海の端からもたらされるリゾートウェア
リネンの産地、北海沿岸
老舗のリネンメーカーの先見性
カリフォルニア州で亜麻を育てる
亜麻栽培の復活を目指すオレゴン州
第7章 カシミヤのコートは最初の避難場所
深刻な放牧地の砂漠化
草地回復の鍵は放牧時間の長さと頻度
ホリスティックな放牧計画
クローゼットに長くとどまる服
第8章 危険にさらされた森林
止まらない森林破壊
木材パルプから作られるレーヨン
レーヨン工場における人体被害
環境に優しいレーヨンは作れるか
原料調達の透明性
森林以外の調達先
第9章 パタゴニアとヘンプの創造力
アパレルに進出
バイオレメディエーション作物、ヘンプ
アメリカでヘンプ産業は復活するか
パタゴニアのヘンププロジェクト
現地生産への回帰
第10章 トゥルーブルーのリサイクルデニムとワイト島
リーバイスジーンズの誕生から国内製造の終わりまで
ジーンズ完全リサイクルの挑戦
廃棄コットンからセルロースを作る
結論
謝辞
訳者あとがき
注釈
索引



