出版社内容情報
植物生態学者としての知見と先住民長老としての知恵をよりあわせ、
自然との互恵的関係と相互扶助に基づく経済システムへの刺激的なビジョンを提示する。
NYタイムズで発売直後からベストセラーに。
北米先住民の長老であり、植物生態学者でもある著者は、
実をついばむ鳥たちと一緒に「サービスベリー」の実を収穫しながら、
贈与経済の中心にある相互関係の倫理について考察する。
先住民の知恵と植物界から、
私たちが最も大切にしているものを見つけるにはどうすればよいのか----
私たちの経済は、希少性、競争、資源の貯蔵に根ざしており、
私たちは愛するものを積極的に傷つけるシステムに価値観を明け渡してきたのではないか。
一方、サービスベリーの実と自然界の関係は、
相互関係、相互のつながり、感謝の気持ちを体現している。
「豊かさとは自給自足という幻想からではなく、人間関係のあり方から生まれる」
◎Scientific American誌、Forbes誌 、Library Journal誌で年間最優秀図書に
【目次】
内容説明
今だけ、金持ちのためだけの資本主義市場経済を続けて、この先も私たちは地球で生きていくことができるだろうか。今や誰もが感じ始めている不安と怒りに、先住民の知恵と生物学、植物のあり方から学ぶ新しい経済システムを提唱する。「あらゆるものは互いがあってこそ繁栄する」贈与経済こそが、私たちの希望となる。刊行以来、ニューヨーク・タイムズ紙でベストセラー!
目次
レシプロシティー(互恵性)が生む循環型経済
贈与経済と市場経済
生態経済学
合理的経済人VS共感的共生人
図書館と贈与経済
経済とバイオミミクリー
未成熟な生態系(市場経済)から成熟した生態系(贈与経済)へ
贈与経済への招待