出版社内容情報
子どもの自力を自然と育み、親子関係をハッピーにしてくれる育児術
癇癪持ちの娘の育児に行き詰まった、科学者でありジャーナリストでもあるマイケリーン・ドゥクレフ博士。
いま主流の育児法に疑問を抱くようになった彼女は、
娘を連れてマヤ族やイヌイット族などの伝統的な子育て文化を訪ね歩き、
怒鳴らず・押しつけず・信頼と協力に満ちた育児の知恵に出会います。
そこで見つけたのは、親も子も心地よく過ごせる"シンプルでポジティブな子育て"。
子どもを管理しすぎず、自然に自立を促すヒントが満載の子育て術とは。
現代の育児にモヤモヤし、自信をなくしている親にこそ届いてほしい一冊です。
【目次】
プロローグ
癇癪(かんしゃく)癇癪癇癪
マヤの人々の温かさに満ちた子育てスタイル
狩猟採集民の子育てから見えてきた育児のヒント
普遍的な子育てのアプローチを学び、育児のイライラを断ち切る
助け合いの精神をもったマヤの人々
この本から学べること
SECTION1 奇妙でワイルドな西欧諸国
第1章 世界で最もWEIRD(奇妙)な親たち
叫び声などないマヤの母親たちの子育て
人間の脳に起きる錯覚
錯覚に騙されにくい狩猟民たち
今日の子育てに関する情報は正しいのか
核家族は母親と父親だけに育児の責任がのしかかる
〔コラム〕なぜ私は、こんなWEIRDな親なのか?
第2章 なぜ私たちはこんな子育てをするのか?
主流の育児方法は伝統的な知識に基づいているのか
1つ目の習慣 いろんなおもちゃを山積みに
2つ目の習慣 学びの祭典(学びの楽しさを追求する場や活動)
3つ目の習慣 ほめて、ほめて、さらにほめまくる
〔コラム〕でもちょっと待って! 科学は子育ての仕方を教えてくれないの?
SECTION2 マヤ・メソッド
第3章 世界で最も助けになる子どもたち
自発的に家族を支えるチャン・カハアルの子どもたち
子どもたちの心にある「貢献したい気持ち」
第4章 自発的に家事をやるよう子どもにどう教える?
「アコメディード」を学ぶことが自発的に家事をする心を育む
STEP① トドラーズ・インク(幼児株式会社)を大切にする
幼児は立派な家事アシスタント!
試してみる① お手伝いの訓練
お手伝いを促すときのポイント
第5章 柔軟で協力的な子どもを育てる方法
マヤの母親は朝、4人の子どもをどう送り出す?
助け合うマヤ一家
STEP② 子どもたちにチームの会員証を渡す
大人の世界に子どもを迎え入れる
「貢献できている」気持ちがモチベーションに
試してみる② 協力のスキルを身につけさせる
TEAM01 共に過ごすためのより効果的な方法
親子関係の土台をなす四つの核「TEAM」とは?
子どもを助け、助けてもらう関係
子どもは置かれた環境で自然と学ぶ
第6章 動機づけの達人―ほめるより効果的なものは?
子どもの「手伝いたい」気持ちを最大限尊重する
STEP③ 子どもの貢献を承認する
子どもは共同パートナー!
試してみる③ 子どもをやる気にさせる方法を学ぶ
SECTION3 イヌイットの感情知性(EQ)
第7章 怒らずに生きる
北極圏の厳しい環境下で文化を育むイヌイット
イヌイットは感情を爆発させない
子どもの癇癪に対峙しない
みんなで助け合いながら子どもを育てていく
子どもの実行機能が育まれる環境
第8章
内容説明
癇癪持ちの娘の育児に行き詰まった、マイケリーン・ドゥクレフ博士。いま主流の育児法に疑問を抱くようになった彼女は、娘を連れてマヤ、イヌイット、ハッザベといった伝統的な子育て文化を訪ね歩き、怒鳴らず・押しつけず・信頼と協力に満ちた育児の知恵に出会います。子どもを管理しすぎず、自立を促し、親も子も心地よく過ごせるヒントが詰まった伝統的な子育て術とは。現代の育児にモヤモヤし、自信をなくしている親に向けて書かれた一冊。
目次
1 奇妙でワイルドな西欧諸国(世界で最もWEIRD(奇妙)な親たち
なぜ私たちはこんな子育てをするのか?)
2 マヤ・メソッド(世界で最も助けになる子どもたち;自発的に家事をやるよう子どもにどう教える?;柔軟で協力的な子どもを育てる方法;動機づけの達人―ほめるより効果的なものは?)
3 イヌイットの感情知性(EQ)(怒らずに生きる;子どもに怒りをコントロールする方法を教える;子どもを怒らないようにする方法;子育てに役立つツールの紹介;物語の力を借りる―行動を形成するためのツール;ドラマ―行動を形成するためのツール)
4 ハッザベの健康(古代の先祖はどのように子育てをしていたのか?;世界で最も自信にあふれた子どもたち;うつ病への古代の対処法)
5 西洋の子育て2.0(西洋の親たちのための新しい世界観;夜、寝ること)
著者等紹介
ドゥクレフ,マイケリーン[ドゥクレフ,マイケリーン] [Doucleff,Michaeleen]
NPRのサイエンス・デスクのグローバル・ヘルス特派員。カリフォルニア大学バークレー校で化学の博士号、カリフォルニア大学デービス校でブドウ栽培とワイン醸造学の修士号、カリフォルニア工科大学で生物学の学士号を取得。2015年、西アフリカのエボラ出血熱の流行に関する報道でジョージ・フォスター・ピーボディ賞を受賞したチームの一員でもある。著書にニューヨークタイムズのベストセラー『Hunt,Gather,Parent』がある。夫、娘、ジャーマン・シェパードのサバンナとともにサンフランシスコ在住
谷田美尾[タニダミオ]
広島県出身。公立高校の外国語科(英語)教諭。現在、生徒全員をフルネームで呼ぶことができ、一人ひとりの生徒が好きなことを知っていると言えるくらい小さな高校に勤務。コントロールを手放し、生徒が自立と協力を身につけることを目標にしている
吉田新一郎[ヨシダシンイチロウ]
もともとの専門は都市計画。国際協力にかかわったことから教育に関心をもち、1989年に国際理解教育センターを設立。参加型のワークショップで教員研修をすることで、教え方を含めて学校が多くの問題を抱えていることを知る。それらの問題を解決・改善するために、「PLC便り」「WW/RW便り」「SEL便り」「ギヴァーの会」の4つのブログを通して本や情報を提供している。現在5つめのブログ「コーチング便り」(仮称)を準備中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。