出版社内容情報
今も売れているベストセラー『土と内臓』の著者による最新作!!
内臓にある味覚細胞、健康な土、
身体に良い脂肪・悪い脂肪から、コンビニ食の下に隠された飢餓まで、
土にいのちを、作物に栄養を取り戻し、食べものと身体の見方が変わる本。
前著に続き、目からうろこが落ちる記述が満載!
◎相乗的に作用しあうファイトケミカル、ミネラル、脂肪。
◎植物は、体外に胃袋を持つ。
外部の胃袋としての根圏マイクロバイオームによって、体外で消化を行うのだ。
◎非菌根型菌類は有機物を分解し、植物が吸収できる形で栄養を放出する。
◎育種のベクトルを、収量から菌根菌、細菌との協力関係にシフトさせる。
◎農業政策は、公衆衛生と医療の重要な一分野。
内容説明
健康の根は健康な土壌から生える―生命のすべての基盤となる土壌が、耕起・化学肥料・雑草根絶を要とする慣行農業によって脅かされている。不健康な土壌が、土壌微生物や植物・動物、そして人間の健康にどのような影響を及ぼすか、大地に生命を取り戻し、栄養豊富で風味豊かな食物を作るには何が必要なのか。土壌微生物と人体の微生物の類似性を明らかにした名著『土と内臓』を著した地質学者と生物学者が解き明かす。
目次
「土壌の健康が食物の質に影響する」は本当か?
健康というパズルの重要なピース
土(人は岩でできている;生きている土;慣行農業の行きづまり;農民の医師)
植物(植物の身体;偉大なる園芸家;堆肥が育てる地下社会;多様な植物由来の見過ごされた宝石)
動物(沈黙の畑;地の脂;肉の中身;身体の知恵)
人間(健康の味;バランスの問題;作物に栄養を取り戻す;畑の薬;健康を収穫する)
著者等紹介
モントゴメリー,デイビッド[モントゴメリー,デイビッド] [R.Montgomery,David]
ワシントン大学地形学教授。地形の発達、および地質学的プロセスが生態系と人間社会に及ぼす影響の研究で、国際的に認められた地質学者である。天才賞と呼ばれるマッカーサーフェローに2008年に選ばれる。ドキュメンタリー映画ほか、テレビ、ラジオ番組にも出演している。執筆と研究以外の時間は、バンド「ビッグ・ダート」でギターを担当する
ビクレー,アン[ビクレー,アン] [Bikl´e,Anne]
流域再生、環境計画、公衆衛生などに幅広く関心を持つ生物学者。公衆衛生と都市環境および自然環境について魅力的に語る一方、環境スチュワードシップや都市の住環境向上事業に取り組むさまざまな住民団体、非営利団体と共同している。余暇は庭で土と植物をいじって過ごす
片岡夏実[カタオカナツミ]
1964年神奈川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。