内容説明
なぜ日本に古墳時代が成立したのか、なぜ巨大な複合形古墳の築造が可能だったのか…中国漢代の先進測量・土木技術「方格法」の観点から、全国の前方後円墳の設計を詳細に分析・検討し、日本の古噴時代成立の謎に迫る。これまでの古墳設計研究をくつがえす1冊。
目次
謎を秘める纒向古墳群
第1部 竪穴住居の設計から古墳の設計へ
第2部 纒向型前方後円墳と方格法の渡来
第3部 畿内三大古墳群の形成と歴史
第4部 古代の土木設計を追って
獲物を追う猟人のごとく
著者等紹介
椚國男[クヌギクニオ]
1926年東京都八王子市大横町に生まれる。1939年府立織染学校色染化学科に入学。1944年商工省東京工業試験所に入所。1946年春陽会展に「極楽寺境内の梅」入選。1949年八王子市立第五中学校図工科教諭になる。1950年明治大学文学部地歴科地理(二部)卒業。1952年都立八王子工業高校定時制社会科教諭になる。1961年全日制勤務に移る。1976年『古墳の設計』と文化財保護運動で第一回藤森栄一賞を受ける。1978年勤務校の『百年史』の編集を終えて定年退職。1985年稲城市史編集委員になる(弥生・古墳)。1990年多摩考古学研究会世話人代表になる。2006年「国史跡八王子城とオオタカを守る会」が第七回和島誠一賞団体賞を受ける。現在、多摩考古学研究会世話人、日本考古学協会会員、ふだん記「八王子・雲の碑」グループ、「高尾山天狗裁判」原告団幹事、国史跡八王子城とオオタカを守る会(前代表)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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