内容説明
世界銀行、アジア開発銀行、国際協力銀行のインスペクション制度についての画期的リポート。ODA、経済協力で引き起こされる環境・社会問題解決メカニズムを2年にわたる南北アメリカ、アジア各国の共同研究で提言。
目次
インスペクション―政府開発援助への異議申し立て制度
第1部 世界銀行のインスペクションパネル10年(世界銀行のインスペクションパネルとは;新制度と新総裁が止めたダム建設―アルン3水力発電プロジェクト~ネパール;揺らぐインスペクションパネル―ヤシレタ水力発電プロジェクト~アルゼンチン、パラグアイ ほか)
第2部 アジア開発銀行のインスペクション政策(アジア開発銀行のインスペクション機能とは;アジア開発銀行初の調査―サムットプラカン汚水処理プロジェクト;住民の声に応える制度をめざして―アジア開発銀行インスペクション政策改定)
第3部 国際協力銀行の異議申し立て制度と日本のODA(日本版インスペクションパネル―国際協力銀行の異議申し立て制度;ODAが被害を繰り返さないために)
著者等紹介
松本悟[マツモトサトル]
1963年生まれ。環境NGOメコン・ウォッチ事務局長、および一橋大学大学院社会学研究科非常勤講師。シドニー大学大学院地球科学学部修士(Master of Science)。NHK報道記者、日本国際ボランティアセンター(JVC)ラオス事務所代表、シドニー大学AMRC研究員を経て現職。アメリカの「Demanding Accountability研究会」のアドバイザー
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