内容説明
本書には、日本列島が位置する太平洋地域について、F.‐C.ウェツェルと上田誠也両氏の論文、また基本的な構造地質学上の概念に関してS.W.カレイ及びV.V.ベロウソフ氏の論文、計4篇を収載した。本4篇は、“島弧の起源”についての国際シンポジウムの論文23篇のうちの、中心的な重要な論文であり、プレートテクトニクス説に基づく上田氏の論文に対し、他の3篇はダイアピル造山説及び地球膨帳説に基づくものであるが、立場を異にする論文を併載し、あえて「地球」論争とした。
目次
1 ダイアピル的クリコジェネシス(S.ウォーレン・カレイ)
2 弧状地殻構造(V.V.ベロウソフ)
3 太平洋の島弧―後造山垂直テクトニクスによって生成したか(フォレーゼ‐カルロ・ウェツェル)
4 海溝―弧―背弧系についての“事実・アイデアおよび未解決問題”(上田誠也)