現代産業選書 企業法務シリーズ
企業の素顔が見えてくる正しい財務諸表と会計基準

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  • サイズ A5判/ページ数 316p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784806530220
  • NDC分類 336.92
  • Cコード C2034

出版社内容情報

財務諸表を正しく作成し、真実の経営状況を知るための必読書。会計をおもしろく・興味深く学ぶことができる一冊。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
見かけ上は優良企業、実は債務超過
◎適切な会計基準の適用で財務諸表を正しく作成し、真実の経営状況を知る。
◎財務諸表・会計基準の基礎から経営分析まで 豊富な例題で実践的に理解できる。
◎会計がおもしろい・興味深いと思える、工夫が随所に仕掛けられている!
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 会計は会社の状況を映す鏡と言われ、会計基準は会社の経営状況を数字で的確に反映できるように作られています。そのため、会計基準を正しく適用すれば、客観的に会社の状況を把握で、経営上も戦略的な意思決定の助けとすることができます。

 一方で、会計基準については詳しくは分からないけれど、法人税等の申告上は問題のない決算を行っているという会社も中小企業では多いでしょう。しかし法人税法では会社の経営実態を的確に反映することは必ずしも主眼には置かれていません。適切な会計基準を適用すれば、財務諸表は大きく変わります。正しく作成された財務諸表は、会社の真実の経営状況を表し、出資をする者、取引をする会社、融資の際にもフェアな情報を提供することができます。

 本書は、著者が長年にわたる大学校等における財務諸表論・経営分析の講義やセミナーを通じてインプット・アウトプットを繰り返しながら磨き上げた会計の書籍です。会社の実態を正しく表現するための会計基準の論点・考え方を網羅的、かつ簡潔に記載し、その上で会社の経営を行うに当たって有用とおもわれる経営分析等の関連項目を盛り込んでいます。

 中小企業のみならず上場会社の経営者や経理担当者、これから会計学や財務諸表に関する勉強をする方など幅広いニーズにお応えできる書籍です。一つでも多くの会社が、正しい会計基準を適用し自社の状況を的確に把握することにより、合理的な根拠に基づく経営の意志決定が行える、本書がその助けになればと考えています。

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第1編 財務諸表総論
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1.会計基準の基本的な考え方
2.財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の基本構造
3.会計基準に関連する法令
●コラム1.有価証券報告書の内容
4.企業会計原則
5.会計公準
●コラム2.内部統制評価報告制度

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第2編 個別財務諸表に関する会計基準
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第1章 資産に関する会計基準
1.現金預金に関する会計基準とポイント
2.売上債権(売掛金・受取手形・電子記録債権等)に関する会計基準とポイント
3.貸倒引当金に関する会計基準とポイント
4.棚卸資産(在庫)に関する会計基準とポイント
●コラム3.実地棚卸の意義と実施方法
5.経過勘定及びその他流動資産に関する会計基準とポイント
6.有形固定資産・無形固定資産に関する会計基準とポイント
減損損失の計上により将来の利益の増加が約束されます
7.有価証券に関する会計基準とポイント
8.投資その他の資産に関する会計基準とポイント
9.繰延資産に関する会計基準とポイント

第2章 負債に関する会計基準・純資産に関する会計基準
1.仕入債務(買掛金・支払手形・電子記録債務等)に関する会計基準とポイント
2.有利子負債に関する会計基準とポイント
3.その他負債に関する会計基準とポイント
4.リース取引に関する会計基準とポイント
5.引当金に関する会計基準とポイント
6.資産除去債務に関する会計基準とポイント
7.純資産に関する会計基準とポイント
8.会社法に基づく分配可能利益と留意点
9.1株当たり会計基準と株式投資に関連する指標等
●コラム4.株価が高い方が良い会社でしょうか

第3章 損益計算書に関する会計基準及び読み方
1.損益計算書の基本的な構造
2.損益計算書の区分とポイント
給料分働けとは?
3.収益認識(売上高)に関する会計基準とポイント
4.損益計算書における税金の取り扱い
●コラム5.様々な業種の原価の秘密

第4章 その他の主要な会計基準
1.税効果に関する会計基準とポイント
法人税率が下がると会社の利益が減るのはなぜ?
2.外貨換算に関する会計基準
3.ストック・オプション取引に関する会計基準
4.ヘッジ取引に関する会計基準
●コラム6.繰延ヘッジ損益はプラスが良いかマイナスが良いか
5.開示項目に関連する基準
●コラム7.資産・負債に係る会計基準の概要

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第3編 連結・組織再編等に関する横断的な会計基準
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第1章 連結財務諸表に関する会計基準
1.連結財務諸表とは何か
●コラム8.株式の数と議決権について
2.連結決算における会計処理
3.連結財務諸表を見る重要性
4.包括利益計算書の内容と連結財務諸表との関連
●コラム9.関係会社間取引に係る特殊な会計基準

第2章 キャッシュ・フロー計算書
1.キャッシュ・フロー計算書の概要
2.3つのキャッシュ・フローの具体的な内容とポイント
●コラム10.歳入と歳出(官庁会計)
3.キャッシュ・フロー計算書に関する会計基準及び留意点

第3章 組織再編に関する会計基準と関連する知識
1.合併の概要と会計処理
2.会社分割の概要と会計処理
3.株式交換の概要と会計処理
4.株式移転の概要と会計処理
5.企業価値の評価方法の概要
●コラム11.不動産の評価

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第4編 経営分析への応用
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第1章 経営分析手法総論
1.経営分析総論
2.経営分析の限界

第2章 収益性分析
1.売上高利益率の分析
2.資本利益率・資本回転率の分析
3.利益率分析の活用方法

第3章 流動性分析(安全性分析)
1.流動性分析総論
2.短期安全性の分析
●コラム12.入金サイトと流動比率の関係
3.長期安全性の分析
●コラム13.自己資本比率と他人資本調達

第4章 その他の経営分析等
1.キャッシュ・フロー分析
2.異常性を把握するための分析
3.付加価値の分析
4.キャッシュ・コンバージョン・サイクル
5.設備投資の意思決定(管理会計)
●コラム14.IFRS(国際財務報告基準)の動向

?田 善彦[ハマダヨシヒコ]
著・文・その他

内容説明

見かけ上は優良企業、実は債務超過。適切な会計基準の適用で、財務諸表が大きく変わる。財務諸表を正しく作成し、真実の経営状況を知る。財務諸表・会計基準の基礎から経営分析まで、豊富な例題で実践的に理解できる。

目次

第1編 財務諸表総論
第2編 個別財務諸表に関する会計基準(資産に関する会計基準;負債に関する会計基準・純資産に関する会計基準;損益計算書に関する会計基準及び読み方;その他の主要な会計基準)
第3編 連結・組織再編等に関する横断的な会計基準(連結財務諸表に関する会計基準;キャッシュ・フロー計算書;組織再編に関する会計基準と関連する知識)
第4編 経営分析への応用(経営分析手法総論;収益性分析;流動性分析(安全性分析)
その他の経営分析等)

著者等紹介

〓田善彦[ハマダヨシヒコ]
1998年3月大阪大学工学部卒業。公認会計士、税理士、システム監査技術者、地方監査会計技能士。濱田善彦公認会計士・税理士事務所代表。国家公務員1種試験合格を経て、1998年4月総理府環境庁(現:環境省)入庁。国土交通省への出向(2000年7月~2003年3月)を含め、環境税制をはじめとした種々の環境政策に従事する。2005年4月東京北斗監査法人(現:仰星監査法人)に入所。公職としては、日本公認会計士協会経営研究調査会委員(2008年8月~現任)を務めるほか、国土交通大学校講師(2011年8月~現任)を務め、2012年3月濱田善彦公認会計士・税理士事務所を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。