小学館文庫<br> 逆説の日本史〈15〉近世改革編

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小学館文庫
逆説の日本史〈15〉近世改革編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094087284
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

8代将軍吉宗は名君に非ず

『週刊ポスト』連載の大好評歴史ノンフィクション第15弾! 本巻の主役は、御三家紀州徳川家から江戸幕府第8代将軍となった徳川吉宗。目安箱の設置、大岡忠相の登用など歴代将軍随一の名君と称される吉宗だが、その一方で、
「政治家としての最大の欠点は、生きた経済というものがまるでわかっていない」という問題を抱えていた。吉宗の経済政策失敗の背景にある「商業軽視」という徳川政権の根本的課題に斬りこみ、積極的な経済政策で繁栄する名古屋藩藩主徳川宗春との対決の真相を解き明かす。 さらに、「賄賂政治」を行なったとして悪名高い田沼意次の再評価に挑む。本当に彼は非難されるべき政治家だったのか? 田沼を失脚させて政権を握った松平定信(吉宗の孫)の寛政の改革は誰のための政治だったのか? 幕府という巨大組織の権力闘争の内幕に迫る。歴史の常識といわれている事柄がいかに空疎なものかを暴く著者渾身の一冊!

井沢 元彦[イザワ モトヒコ]
著・文・その他

内容説明

経済政策に疎かった8代将軍徳川吉宗がなぜ「名君」と呼ばれるのか?経済重視政策を推し進めた田沼意次はなぜ「悪人」とされたのか?商業を軽視した朱子学に呪縛された江戸幕府の闇に迫り、歴史の真相を暴く!名古屋の経済振興を進め、繁栄された尾張藩主徳川宗春が失脚した理由、「田沼賄賂伝説」をでっち上げた松平定信政権、「幻の11代将軍」徳川家基暗殺疑惑、さらには薩摩の芋焼酎を生んだサツマイモ普及の背景など、教科書では決して教わることのない知られざる歴史が明かされる。

目次

第1章 徳川幕閣の展開と改革1 六代将軍家宣の新政編―側用人を重用した権力機構(「談合社会」だからこそボトムアップ型内閣にした家康;綱吉政治の「側用人システム」を活用した“後継者” ほか)
第2章 徳川幕閣の展開と改革2 八代将軍吉宗の支配編―「改革の英雄」の実像を暴く(一大名にさえ成り得なかった四男・吉宗の「強運」;最初に取り組んだ「新井白石の否定」と「綱吉への回帰」 ほか)
第3章 徳川幕閣の展開と改革3 将軍吉宗vs尾張宗春編―経済政策にみる明と暗(吉宗の失政を批判した尾張徳川家第七代当主・徳川宗春;芝居見物を自由化した宗春の商都・名古屋活性化計画 ほか)
第4章 徳川幕閣の展開と改革4 田沼意次vs松平定信編―「幕府をつぶした男」と「天皇」の復活(荻原重秀・尾張宗春・田沼意次を「極悪人」にする「貴穀賎金」政治;学界の定説「田沼は賄賂大好きの悪徳政治家」という偏見 ほか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局在籍中の80年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞。著書『逆説の日本史』は単行本、文庫版、ビジュアル版合わせて四五〇万部を突破(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAZOO

138
この巻は井沢さんの逆説が際立っている気がしました。まずひとつは吉宗と宗春の対立構造などでこれはNHKの大河ドラマの影響か、吉宗という人物がかなりm、あすこ身請けするように描かれているということですが、実際はぜんぜん違う人物であるということが第一点です。田沼意次と松平定信の確執による田沼の人物像についての世間一般の評判です。ここら辺を井沢さんは非常に分かりやすく説明されています。楽しめます。2016/05/24

gonta19

99
2012/6/6 Amazonより届く。2016/12/12〜12/21江戸時代中期の色々。徳川吉宗、田沼意次、松平定信ら、教科書でお馴染みの人物の認識が改まる。勿論、自分には従来型の専門家と井沢氏のどちらが正しいか、という判断を下せる程の知識は無いが、井沢氏の主張は尤も。近代史を含め、日本の歴史教育をキチンと考え直して欲しいなぁ。2016/12/21

ころこ

39
どの幕府の将軍も何代かすると必ず公家化するのをいつも不思議にみています。将軍と側用人の関係は、天皇と総理大臣の関係に似ているという連想が働きます。平和な時代の弊害として血統主義の問題が表出するという指摘は、いうまでも無く大正デモクラシーの後の昭和期を重ねてのことです。とはいえ、なぜ日本人は天皇や将軍(江戸時代の天皇とは徳川家のことでしょう。吉宗の選ばれる経緯は現在の天皇家の問題を想起させます)という血統が続いていないといけないと思うのか、トヨタ自動車や4世もいる世襲議員に広がる大きな問題といえます。2020/08/28

デビっちん

33
今巻は目安箱の設置で有名な徳川吉宗が話の軸になります。公事方御定書など「名君」としての吉宗は、経済無知の「バカ殿」という一面もあることがわかりました。経済無知の背景には儒学という宗教があり、その宗教の捉え方の件から事実の中にある真実の見分け方がわかりました。事実は事実でも、その事実を覆っている外枠まで考慮しないと真実は見えてきませんね。この話を一般化すると、読書も一緒で著者のバックグラウンドを理解していないと、言いたいことを捉えられないのだと思いました。2017/10/17

だいだい(橙)

27
江戸時代中期を描く。時代劇のヒーローである吉宗は、能力による人材の登用や蘭学の容認など名君の要素はあるが、経済音痴であった。倹約のみに頼るあまり、自由な文化や観光が阻害された。問題なのは「相場」「取引所」の否定だろう。また貨幣政策にも失敗、結果として農民を苦しめることになった。一方、賄賂の帝王として悪役扱いされる側用人の田沼意次は、意外にも有能だったのでは、という説を展開。しかし田沼の改革は不運に見舞われ頓挫。ドロドロした幕府の内幕と、光格天皇と松平定信の対決が面白い。幕末はここから始まっていた。2022/04/29

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