内容説明
ユニークな「口上」や「節分お化け」。「しら河別邸 日本料理大森」が創業73年の料亭としての歴史に幕を閉じた。宴席での女将の月替わりのユニークな「口上」や、20年間続けてきた仮装しお出迎えする「節分お化け」のことなど、すべてのお客様、従業員、家族への感謝の気持ちを大きな軸に、女将の半生を思いのまま書きつづる!
目次
女将の半生(大森創業;結婚―若女将に;先代の思い出;大女将の人となり;若女将奮戦 ほか)
女将の記録(口上の記録;節分お化け;大森の歩み;私の履歴書;ファミリー)
著者等紹介
森田桂子[モリタケイコ]
1952(昭和27)年1月11日生まれ。1970(昭和45)年3月名古屋市立西陵商業高等学校卒。1973(昭和48)年3月名古屋赤十字高等看護学院卒。1973(昭和48)年4月名古屋第一赤十字病院(外科病棟・5病棟4階)勤務。1974(昭和49)年10月森田堅一と結婚(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユーユーテイン
9
戦後に創業、令和3年3月末に閉店するまで73年間営業した料亭。その二代目女将が店の歴史、仕事、交友関係、家族について語る。バイタリティ溢れる女将はアイディアマンでもあり、仕事の話がとても面白い。90人もの返盃をやり切った話、月ごとに変える個性的な口上、節分の日に行う麗人の仮装「節分お化け」のイベントなど。他には、日本初の歩道橋が西枇杷島町に設置された話や、インド・イスラエルの旅が印象に残った。女将の温かな心、負けん気、向学心を見習いたい。女将業の貴重な記録であり、家族にとっては代々伝えたい書であると思う。2021/08/14