内容説明
仏教史、寺院史、遍路史から解き明かす。寺院数日本一の愛知県。日泰寺・覚王山八十八ヶ所霊場、知多四国、三河新四国の歴史探訪と紙上遍路を通して、郷土史の旅へと誘う。
目次
第1章 仏教史と四国霊場(仏教伝来;氏族仏教から国家仏教へ ほか)
第2章 日泰寺と覚王山八十八ヶ所(仏舎利発見;日本への分骨 ほか)
第3章 知多四国(全国にある写し霊場;開創は亮山阿闍梨 ほか)
第4章 三河新四国(開創は浦野上人;元祖三河新四国と旧三河新四国 ほか)
第5章 愛知の寺院と霊場(愛知の寺院数は日本一;神社数の日本一は新潟 ほか)
著者等紹介
大塚耕平[オオツカコウヘイ]
仏教コラムニスト。中日文化センター仏教講座の講師を務めるほか、各地の先達会や宗派の教育機関・研究機関などで講演を重ねている。1959年生まれ、愛知県出身。早稲田大学卒業、同大学院博士課程修了(学術博士)。日本銀行を経て参議院議員。元内閣府副大臣・厚生労働副大臣。現在、早稲田大学客員教授(2006年~)、藤田医科大学客員教授(2016年~)。元中央大学大学院客員教授(2005~2017年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小鈴
19
愛知県はお寺の数が全国1位。他県と比べで多い理由はよく分かっていないのですが、この本でもいくつかの要因が書かれていますが、江戸以降の社会混乱が少なかったことが大きいんでしょうね。名古屋市の覚王山日泰寺には仏様の骨が分骨されています(本物です)。愛知県に引っ越してくるまでまったく知りませんでしたが驚きですよね。なぜ名古屋市にお寺が建てられたのかは本を読んでほしい。明治以降、鉄道が普及。寺が多ければ霊場巡りも盛んに。すべてのお寺を網羅しています。著者は国会議員です。仏教に造詣が深い。読みやすい本でした。2020/12/03
Go Extreme
2
仏教史と四国霊場:仏教伝来 氏族仏教から国家仏教へ 最澄と空海 鎌倉六宗 比叡山と石山本願寺 江戸時代の檀家制度 廃仏毀釈後の仏教復刻 八十八の由来 日泰寺と覚王山八十八ヶ所:仏舎利発見 日本への分骨 安泰地の決定 覚王山八十八ヶ所の誕生 知多四国:全国にある写し霊場 開創は亮山阿闍梨 三河新四国:開創は浦野上人 元祖三河新四国と旧三河新四国 現在の三河新四国 愛知の寺院と霊場:愛知の寺院数は日本一 神社数の日本一は新潟 両国三十三所のはじまり 写し霊場の普及と巡礼ブーム 愛知の国分寺・国分尼寺 霊場2021/04/18
月華
1
図書館 霊場が凝縮された印象でした。日泰寺の歴史。お釈迦様のご真骨が祀られているそうです。2021/06/13