内容説明
完璧な肉食動物なのに、なぜ人間と同じ病気になるの?そんな疑問をきっかけに、獣医師がネコの本当の幸せについて考察する。臨床の現場でよく見る病気、その対処方法を分かりやすく記述。殺処分や規制のないキャットフードなど“ペット後進国”ニッポンが抱える問題を指摘し、解決を呼びかける。
目次
第1章 ネコという生き物を考察する(生物学)
第2章 ネコの健康と病気(獣医学)
第3章 ネコと人(人類学)
第4章 ネコと生きる(哲学)
第5章 ネコの歴史(歴史学)
第6章 ネコに魅了される人(心理学)
第7章 捨てネコ問題(社会学)
第8章 ネコとお金(経済学)
第9章 物語のネコ(文学)
第10章 ネコを取り巻く環境(環境学)
著者等紹介
南部美香[ナンブミカ]
1962年、東京に生まれる。獣医師。北里大学獣医学部卒業。厚生省(現厚生労働省)厚生技官を経て、千葉県岩井で動物病院を開業。94年米国カリフォルニア州アーバインの猫専門病院「THE.CAT.HOSPITAL」でネコに特化した医療を学ぶ。帰国後、東京にネコの専門病院「キャットホスピタル」を開業する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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itoko♪
68
表紙の可愛らしさに反して、中身は『猫の生態の専門書』でした。猫の爪研ぎや、ゴロゴロと喉を鳴らすのは何故か?などなど…なかなか興味深かったです。昔 実家で飼っていた猫は、私が長電話を始めると 何処からかやって来ては、膝の上でゴロゴロと喉を鳴らしていたっけ。愛情のゴロゴロだと思っていたのに、喉を鳴らさない猫もいるんですね~2015/10/03
宇宙猫
33
★★★★★ 我が家のニャンもじゃっかん健康不安があって読んでみたら、いろいろ参考になった。イラストが可愛いんだけど、何かを訴えるように見つめてくるのでちょっとシリアスな気分になる。2016/03/20
マサマサ
2
獣医師が様々な視点から冷静に分析し、猫に対する疑問などを解説している。可愛いだけの猫の本では無いので、猫と暮らす為に少しでも猫を理解するために読んでほしい。
三毛子
1
猫専門の病院を開いている南部先生の著書。 飼育のHOW TO本ではなく、もうすこしきちんと猫のことをきちんと知りたいと思った人向け。 かなり濃い内容です。 「猫は小さな犬ではない」まったくその通りです。 口絵のイラストが素敵、挿絵もリアルで好感が持てます。2015/10/30
スリカータ
1
表紙と初めの数ページ、可愛い猫のイラストに心和みましたが、内容は甘くなく、猫を崇めたりキャラクター化することもなく、生物としての猫の特殊性と本当に猫と幸せに生きるすべを記しています。猫と暮らして来た年月は長いけど、まだ知らなかったことが沢山ありました。2015/09/24