UKIYOE17―江戸っ子を熱狂させたスター絵師たち

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806148630
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0071

出版社内容情報

喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川国芳など、江戸時代に活躍した人気絵師達それぞれにつき、性格や個性、バックグラウンドとその作風をイラストやマンガとともにわかりやすく紹介。浮世絵を見るのがもっと楽しくなる、浮世絵師の人物伝。

内容説明

エキセントリック代表・北斎、ゴッドファーザー・豊国、庶民派・広重…浮世絵がもっと楽しくなる個性豊かな17人。江戸検1級に最年少で合格したお江戸ル・ほーりーが、江戸のポップカルチャーをDEEPに紹介!

目次

第1章 黎明期(菱川師宣―アラフォーで花開いた遅咲きの元祖・浮世絵師!その知られざる人生とは…;鳥居清信―歌舞伎界の専属絵師、鳥居派。團十郎フィーバーに乗った、「鳥居派ブランド」の初代;奥村政信―初期浮世絵の歴史に、半世紀以上にわたって君臨した巨匠)
第2章 変革期(鈴木春信―彗星のごとく現れ極彩色の「錦絵」を生んだ、浮世絵界の革命児;勝川春章―新たな発想で勝負をかけろ!役者絵業界に風穴をあけた大胆不敵な新参者;鳥居清長―一門の反逆児から一転、鳥居派の看板を守った江戸の美の改革者)
第3章 最盛期(喜多川歌麿―人間の内面までとらえる圧倒的な筆力!大首絵で成功した孤独の絵師;鳥文斎栄之―究極の美人画を追い求めたのは将軍からもかわいがられた元・エリート武士!;東洲斎写楽―活動期間わずか十ヵ月!役者の顔を“描きすぎた”謎の男の正体;蔦屋重三郎―吉原生まれの吉原育ち!数々の天才を世に送り出したメディア王)
第4章 爛熟期(歌川豊国―幅広い浮世絵ジャンルに対応した、歌川派一門のゴッドファーザー;葛飾北斎―世界でもっとも有名な浮世絵師は、業界きっての変わり者!;歌川国貞―描いた作品は生涯で一万点!幕末浮世絵界のキング・オブ・ポップ;歌川広重―旅に生き、江戸を愛した名所絵の人気絵師、武士と絵師のふたつの人生;歌川国芳―浮世絵の新時代を手に入れろ!幕末に生き、時代を追い抜いた江戸っ子絵師の生涯)
第5章 黄昏期(河鍋暁斎―急速な近代化の波のなかで、大衆とともに在りつづけた二次元のエンターテイナー;月岡芳年―優しさゆえに精神を病み、命を削って描き続けた血みどろ絵の名手)

著者等紹介

堀口茉純[ホリグチマスミ]
東京都足立区生まれ。明治大学在学中は文学部演劇学専攻で歌舞伎を中心とした江戸の演劇文化について研究すると同時に、文学座付属演劇研究所で演技の勉強を始める。卒業後、女優として舞台やテレビドラマに出演。2008年に江戸文化歴史検定1級を最年少で取得。2011年に刊行された初の著書『TOKUGAWA15』は歴史ジャンルのベストセラーに。その後も執筆・テレビ・ラジオへの出演など多方面で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

37
浮世絵界のスターたちが大集合ですね。17人の人気浮世絵師について書かれていますが、何故独自の独特な画風を確立していったかがよくわかります。皆何処か変わっていて、そこを生き生きと書いているのが面白いです。浮世絵って江戸のある種のポップカルチャーだったんだなとしみじみ感じました。内容も凄くディープで、知らなかった浮世絵師の素顔を垣間見ることができました。独自の視点で詳しく浮世絵師を斬っているので勉強にもなるし、何より面白いです。途中に描かれた著者のイラストに脱力させられるのもまた楽しいです。いい入門書ですね。2014/08/23

はぴた(半分お休み中)

12
17人の浮世絵師を時代と共に取り上げているが、それぞれの人生や生き方、なぜ絵師たちが独自の特徴的な絵を描くようになったのか、などが面白く書かれている。同じ筆者のTOKUGAWA15ではたくさんの資料に当たって書いていることに驚いたが今回も同様。歴史オタクを自負する筆者がちゃーんと自分の中で咀嚼して生き生き書いているのが楽しい。どちらの本とも自分でイラストも描きぷっと笑わせてくれる。将軍の中ではもっちー(←家茂を彼女はそう呼んでます)が一番好きな堀口さんの次のターゲットは何かな、楽しみ。2014/05/17

オリーブ

10
一般的には天下泰平だと言われている江戸時代だが、地震や火事など災害による人々の幕府に対する不満なども浮世絵師が拾い上げてくれる面もあり、人気が出るのも分かるなと。浮世絵に関わった17人の人物たちは言論の自由もない中、阻む壁を乗り越えて尚、試行錯誤の中で書かれていたことが分かる。17人それぞれが辿った道は決して容易なものではなかったけど、どの人物も好きな絵の道で生きてきたのは幸せな人生だったのだろう。彼らの存在があってこそ当時の人々の様子を知ることが出来るのは有難い。2015/04/05

aisu

6
面白かったけど、こぼれ話の小文字をオレンジ色で印刷するとか、読みにくかったわ…2014/10/10

3
絵師16人+版元1人のプロフィールを面白おかしく紹介する、浮世絵入門ガイドブックであります。草創期の菱川師宣に始まり、終焉を飾った河鍋暁斎、月岡芳年まで、浮世絵史上の大スターたちが、後世の人気や話題性に偏ることなく、かなりフラットに解説されているのが好印象。この手の本では扱いの悪い奥村政信や勝川春章もきちんと章が割かれているのでありがたい。ロリコン春信、エキセントリック代表北斎、酔っ払い暁斎等々、ツッコミ満載の軽い語り口が秀逸で、浮世絵愛に溢れていて、浮世絵初心者なら真っ先に読むべき1冊です。星5つ。2013/11/03

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