目次
ペースメーカーの父
国東・中津の風土
東京での勉学
旺盛な知識欲
東京帝国大学入学
小金井良精と「米百俵」の精神
日本近代医学の恩人ベルツ
外科医療の父スクリバ
ドイツ留学への航路
ベルリン逗留〔ほか〕
著者等紹介
須磨幸蔵[スマコウゾウ]
昭和33年(1958)東京大学医学部医学科卒業。昭和38年(1963)東京大学大学院生物系研究科臨床医学専門課程修了(医学博士)。昭和41年(1966)フルブライト交換研究員としてハーバード大学で心臓外科の研究に従事。昭和48年(1973)東京女子医科大学教授(同大附属第二病院心臓血管外科担当)。平成10年(1998)東京女子医科大学を定年退職、同大名誉教授。現職:医療法人社団成和会介護老人保健施設むくげのいえ(東京都足立区)施設長
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感想・レビュー
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やくだる
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図書館で借りてきて久しぶりに一気読みしました。中学高学年向けに書かれた本と著者があとがきで述べているように、心臓のメカニズムや役割について平易な文章でわかりやすく書かれておりとても読みやすかったです。また、北里柴三郎や野口英世に勝るとも決して劣らない日本の医学界における業績を挙げた人物であるが、謙虚で目立ちたがらない性格から偉人伝などでは紹介されていないが、ここまで多彩なエピソードを集めその人物像を紹介した著者に脱帽しました。2013/06/09
ソーシャ
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心臓刺激伝導系の発見者、田原淳の伝記。あまり自己主張をしない人だったらしく、知名度は低い人ですがこういう人は結構好きです。明治初期の医学教育事情や心臓研究の歴史、医学界における日独交流についても触れられています。2012/05/31