出版社内容情報
「いい人でいることから逃げたい」「仕事から逃げたい」「家庭から逃げたい」……。きっと、人は多かれ少なかれ、誰もがこっそり「逃亡」したいと思っています。岡本太郎、ドストエフスキー、ニーチェなどの言葉が逃げたいあなたの背中を押す「逃亡の名言」集。
内容説明
絶望しやすい人への逃避の名言集。
目次
「前向きに生きる」から逃げたい
「人づき合い」から逃げたい
「家庭」から逃げたい
「仕事」から逃げたい
「世間」から逃げたい
「日常」から逃げたい
「良識」から逃げたい
「孤独」から逃げたい
「貞操」から逃げたい
「夢を叶える」から逃げたい
「運命」から逃げたい
人生からは逃げたくない
著者等紹介
山口路子[ヤマグチミチコ]
1966年生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
28
どんなことでも笑って流すのが基本。別に無理してるわけじゃなく人それぞれだと思うから。でも!どうしても無理!という人がいる(╥_╥)モヤモヤが抜けない。体力を消耗する。すごい疲労感。流したつもりでも流し切れない…。『本当に恐い人というのは相手の個性を消してしまう人』相手がたとえ親切で悪意がなくてもなぜか苦手意識が働く。その人といると自分が価値のない人間だと思えてしまうなら距離をおきましょう。美点をずっと探してたんですが、距離おきます(-∧-;)『つまらないことをし続けると頭が麻痺します』逃避も生き抜く力。2014/02/06
アコ
26
逃避はきっとネガティブなものではない、と気づきたくて読んだ。「こいつなーんにもわかってない!いまは笑って流して譲歩したけども本当は…!」とおもうことはあるし、残念ながら少なくもない。ああ残念だ、でもここで生きていきかねばならんのだ、という繰り返し。だからこそ響く名著からの引用名言+山口さんのやさしい解説。あらゆる厄介事からの逃避を肯定してくれるかのような名言だらけ、そして大変読みやすい文章と本の構成に癒やされたし繰り返し読みたい1冊。買ってよかった。2015/01/03
りちゃあど
14
バイト先の人間関係に行き詰まりを感じ、笑顔も不自然に固まっている状況で開いたページにあった『大切なのは、嫌なことは嫌だ、とはっきり言うことです。』という言葉に、自分がねじ曲げられて苦しいならそこから逃げなさいと言われた気がした。『逃避、それもひとつの生き抜く力、生命力です。その能力を認め、使った上で、最後は肯定をしたいと思うのです。それでも人生にイエスと言いたいのです。目の前の道を歩きましょう。』特に深刻な事情があるわけではないけれど、この本を手に取ったのは今の自分に必要だったからなのでしょう。2014/02/01
merry
13
国内外の小説、エッセイ、映画などからの名言集。生きるための逃避はあり。いろんな作品に触れたくなった。2014/03/12
myc0
11
このタイトル通りの状況に陥りかけて手に取った本。山口さんが出会った映画やエッセイなどから引用された心を打つ一言一言。昔は、こういう本を読まなくても元ネタの作品を自分が観ればいいと思っていましたが、最近は同じ作品をみても同じ感性で言葉を受け取れるか怪しいと思う様になりました。だからこういう本の存在がありがたい。「日常生活からの逃げ場がないと人は壊れてしまいます」「いつの時代も人間は 生きるのはつらい!と嘆いているのです」「人は一生のあいだに言わなければならない言葉を言うために生きているのです」 2023/02/23
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