出版社内容情報
手話と脳の関係から、地域差や性差、国際手話、手話の芸術、今後の存続までを幅広く解説。視覚言語の姿を明らかにする。
内容説明
独自の言語の構造をもち、世界各地で受け継がれてきた手話。その豊富なバリエーションから、手話が生み出す芸術まで、日本、さらに世界のろう文化の実像へ。ろう文化の豊かな世界、そしてその行方。
目次
第1章 手話からわかった人間の言語能力(手話を生み出す脳;手指記号と非手指記号;ろう児の言語発達と人間のコミュニケーション能力)
第2章 マジョリティー言語に囲まれる手話(手話とろう文化の継承;手話と音声言語の関係;少数言語者・母語話者としてのろう者)
第3章 手話のバリエーション(手話のバリエーションと手話者のサブグループ;ろう者の連帯と国際手話;盲ろう者の触手話)
第4章 手話と芸術(言語芸術としての手話;視覚芸術としての手話;モダリティーの変換と新たな芸術)
第5章 教育の中の手話とろう文化の未来(ろう教育の歴史;バイリンガル・バイカルチュラル教育;人口内耳の出現と手話の存続)
著者等紹介
斉藤くるみ[サイトウクルミ]
1982年国際基督教大学教養学部語学科卒業。1984年同大学大学院教育学研究科修士課程修了。1988‐89年英国ケンブリッジ大学アングロサクソン・ノース&ケルティック学部に留学。1990年博士号取得(国際基督教大学大学院)。1993‐94年英国ケンブリッジ大学に再度留学。その後、日本社会事業大学、早稲田大学、東京大学大学院、東京女子大学大学院等で教鞭をとる。日本社会事業大学社会福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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