内容説明
人生はよい加減に、ちょっと冷めて遠くから達観するのがいい。悩み、苦しみを減らす「今」を生きるためのヒント。
目次
１章 悩んだとき心がラクになる考え方（仏教とは、「悩みの解決法」である；欲張っているから悩みが起こる；あきらめることで、ラクになる ほか）
２章 穏やかに生きるための仏教の教え（仏教での「ご利益」とは？；「悟り」とは、どのような状態？；「縁起」って、そもそも何？ ほか）
３章 悩みの解決法（怒りっぽい自分を何とかしたい；悲しみから立ち直れない；どうしても嫉妬してしまう ほか）
著者等紹介
春日了［カスガリョウ］
東京都にある真宗大谷派の寺院、證願寺に生まれ、９歳で得度。５歳から天文学者に憧れながらも、父親の強固な反対で断念し、哲学・唯識学・パーリ語を学ぶ。その後、寺を離れしがらみを捨てて、声楽家になると決め、赤貧の状態からアルバイトを始める。サラリーマン、レストラン支配人などさまざまな職業を経て資金をため、ドイツに音楽留学。イタリアで勉強を続けるが、父の危篤で１９８７年に呼び戻される。父の死後、お寺を継職し、第１７代住職となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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アルカリオン
10
誰か・何かに腹を立てて怒ってしまう時、怒りの原因はそれらではなく、自分自身の考え方にある。自分の中に「こうあるべきだ」という望みがあり、それに合致しないからこそ「怒り」という感情が生じるのだ▼日常会話における文脈では、怒りの原因は他人の言動や行動であろう。しかし、著者が説くように、より源流に近い原因は「自分自身の期待・思い込み」である。「怒りは自分自身が生み出しているもの」なのだ▼この考え方は客観的真理だと言っていいと思う。信仰心がどうとかが出てくる余地はない。これぞ本来の仏教の一端だ。2020/02/20
アルカリオン
6
書名通りの内容をわかりやすく、読みやすい文章で綴っている。「拝む仏教」ではなく、釈迦の合理的思考を軸にしており、納得できる内容▼仏教の根本には「差別しない」精神があるはずなのに、ブッダの像が普通の人間とは異なる「神話的特徴」を有していることを批判している。この点にも共感しながら面白く読んだ。2020/02/13
レモネード
1
仏教についてとても分かりやすく、「そうなんだよなぁ～」って感じ。「シンプルに生きよう」と思えるようで心が軽くなる気がしました。背負っている荷物をおろしたいと思う人にはいいかも。おすすめです。2015/01/18
