内容説明
『吾輩は猫である』『坊ちゃん』『三四郎』『行人』『こゝろ』『明暗』など、漱石の主要な名作への新しい旅がはじまる。暗い生い立ち、妻との衝突などの漱石個人の苦悩、矛盾をかかえた明治時代の社会の実態への理解も、漱石の作品とともに深まっていく。難解と言われる漱石の名作を、あざやかに、そしてわかりやすく読み解く一冊。
目次
プロローグ 夏目漱石を読む前に
第1部 漱石がノイローゼになったわけ―『道草』の世界(イギリス留学;暗い生い立ち;漱石の妻・鏡子夫人;過去に脅かされる漱石)
第2部 小説家漱石誕生(苦悩から生まれたユーモア;漱石文学の底流に潜む夢と浪漫;漱石文学の成立―前期3部作)
第3部 漱石の世界(『行人』の世界;『こゝろ』の世界)
著者等紹介
出口汪[デグチヒロシ]
大予言者出口王仁三郎の曾孫として生まれ、幼い頃から父親の仕事の関係で全国を転々とする。関西学院大学博士課程修了後、代々木ゼミナールを経て、東進ハイスクール講師として、主に衛星予備校で大活躍。東京に教育の最先端を行く理想の環境を作ろうと、SPS(スーパー・プレップ・スクール)を設立。『システム現代文』シリーズなど数十点に及ぶベストセラー参考書を執筆、今までの累計部数は500万部を超えている。「論理エンジン」という画期的な教育システムを作りあげ、全国の中学、高等学校で実施している。文学系では『源氏物語が面白いほどわかる本』(中経出版)のほか、小説『水月』(講談社)も刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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