内容説明
「人間は見かけだけではない、中身だ」と喝破した人物が、中世にいた。その名も、兼好法師。彼の代表作『徒然草』の現代的意義を、古文の名物講師が兼好法師の“イタコ”となって、余すところなく、思い入れたっぷりに提示したのが、他ならぬ本書。
目次
第1部 人生の若年期(「つれづれ」からの旅立ち―『徒然草』の方向性;さよならだけが人生さ―死は美しい;親友とは何ぞや―親友なんていない ほか)
第2部 人生の絶頂期(金も名誉もいらないよ―質素に清く生きる;栗食い女―栗だけ食べる女は嫁にやれない;僧侶なんて偉くない―僧侶のくせにすぐ怒る ほか)
第3部 人生の晩年期(楽しい酒―酒は値段でなく心で飲む;料理の鉄人―かっこつけるな、そのままいけ;知ったかぶり―知ったかぶりは恥のもと ほか)
著者等紹介
土屋博映[ツチヤヒロエイ]
1949年、群馬県甘楽郡南牧村(現・下仁田町)に生まれる。東京教育大学大学院修士課程修了。多くの中学、高校、大学、短期大学で教鞭を執り、現在、跡見学園女子大学文学部教授、ならびに、代々木ゼミナール講師。“古文の土屋”として、長年にわたり全国の受験生から圧倒的な人気を獲得。大学での専門は国語学。小学館の辞書編集委員を務め、学術論文も多数発表するなど、執筆領域で精力的に活躍。言葉の研究、古文有名作品・有名作家の研究によって、“日本人の心”を探求し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けん
0
大好きな「徒然草」+尊敬する土屋先生の著作ですが、「古文なのに『横書き』!」というレイアウトは、とても読みづらい(これは氏の「奥の細道本」も同様)。また、くだけた解説には「土屋色」が出ているなと思いましたが、「雑談めいた会話のやりとり」は鬱陶しくて、邪魔かな・・・と。また、分厚い本なのに、「扱っている章段が25/243では少な過ぎ!」と思いました。ただ、1段ごとの解説は詳しくて面白味があるので、「ブックオフ行き」とはしたくない。類書との併用ができれば・・・と思うので、当座「保管扱い」とするもの。2019/11/01
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