内容説明
『孫子の兵法』とは、中国の名軍師、呉の孫武(春秋時代)、斉の孫〓(ひん)(戦国時代)の作といわれる東洋随一の兵法書。武田信玄や徳川家康、ナポレオンが愛読した“戦略・戦術のバイブル”各篇の名文を精選し、その教えに見合った戦史上の著名な事例をとりあげて、その意味するところをわかりやすく解説。
目次
第1章 孫子の兵法にみる勝利に導く戦いの形―名将の戦略戦術(謀攻篇―戦略理論;形篇―強者の戦術;【兵勢篇】戦いのかけ引き)
第2章 孫子の兵法にみる必勝戦術―虚実の戦法(虚実篇―弱者の戦術;軍争篇―機先を制す戦法;【九変篇】矛盾解決の理論)
第3章 現代にも通用する孫子の意思決定法―熟慮断行の教え(計篇―情勢判断;作戦篇―ロジスティクス;【火攻篇】孫子の哲学;【行軍篇】敵の弱みをつく;【用間篇】スパイの活用)
第4章 孫子に学ぶ指導者の理想的な人心掌握術―名将の指揮統率(地形篇―リーダーシップ;九地篇―状況に応じた戦術)
著者等紹介
是本信義[コレモトノブヨシ]
1936年、福岡県生まれ。1959年、防衛大学校卒業、海上自衛隊に入隊。以後、主として艦隊勤務を続け、この間、護衛艦艦長、護衛隊司令、艦隊司令部作戦幕僚、総監部防衛部長などを歴任。1991年海上自衛隊を退職、最大手警備保障会社の経営職を経て現在執筆に専念中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターリーナイト
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2017-632017/09/04
白としろ
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上兵は謀を伐つ。ビスマルク外交の特徴は「無用の敵を作らない」。情報戦には、情報と対情報がある。同盟の破綻、主将の自信喪失そして内部の崩壊。部隊の編成、指揮統率能力、戦術・戦法。戦いは奇を以って勝つ。ハンニバルのアルプス越え。日本側パイロットの練度不足。兵力の集中、斜線陣戦術。ファビウス、徹底した決戦回避の戦術。無謀だった戦艦大和出撃、情感、面子、人間関係。君命に受けざる所あり。上司の命令に従わない南雲中将の失策、再愚策。使命=目的+任務。兵とは詭道なり。ルーズベルトの手練手管、日米交渉、参戦。2016/02/23
Kimi
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戦術戦略の要点はわかりやすかった。ただ経済的な応用に使えるか?2015/09/20
123浜松
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兵法の紹介だけで良かった…兵法と過去の戦争のこじつけがひどい。また、現代に生かすとあるが、この本からは全くそのようなものは感じられなかった。2015/07/10
ANGEL PAC/バイド聖教
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孫子の兵法と、そこにまつわる(と、解釈できる)戦闘をまとめてある。が、自衛隊あがりの筆者がそれを無理やりビジネスに絡めようとした結果、かえってしまりがない文章になってしまっているな。太平洋戦争絡みの話などはなかなか読み応えがあるのだが。2013/09/19
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