出版社内容情報
「君主たるもの、目的のためには手段を選ばない」「結果によって手段の持つ反道徳性は正当化される」……後年、権謀術数主義として批判された、峻烈な『君主論』のエッセンスを紹介。
内容説明
古典とは、これほど今日のわれわれに役立つものだったのか―。マキァヴェリの『君主論』といえば、あの性悪説の本か、権謀術数の本かと敬遠していた人が多いのではないか。これは誤解であり、そのようなことは『君主論』のどこにも書いていない。「建て前」が通用しないきびしい世界に居合わせたマキァヴェリによる一国を担うリーダーに向けた本音の述懐のみが書かれている。熟読していただきたい。
目次
序章 『君主論』はどうして生まれたか
第2章 どんな政体が統治しやすいか―君主国の種類と統治法
第3章 君主には大きな力量が必要である―君主の統治力
第4章 自己防衛の基本は良き軍備である―政体を維持する軍備
第5章 悪評にどこまで耐えられるか―君主の資質
第6章 政権を保つにはどうすればよいか―政体の維持
終章 運命はどれほどの力を持つか
著者等紹介
是本信義[コレモトノブヨシ]
1936年、福岡県生まれ。1959年、防衛大学校卒業、海上自衛隊に入隊。以後、主として艦隊勤務を続け、この間、護衛艦艦長、護衛隊司令、艦隊司令部作戦幕僚、総監部防衛部長などを歴任。1991年、海上自衛隊退職。セキュリティ関連企業勤務を経て現在執筆に専念中。戦争史、国際政治、マネジメント、海事(シーマンシップ)、武道・格闘技関係の著作、論文多数。著書に『ローマ帝国の末裔たち』(行研)、『戦史の名言』(東洋経済新報社)、『戦史の名言(文庫版)』(PHP研究所)、『図解「孫子の兵法」を身につける本』(中経出版)、『日本海軍はなぜ敗れたか』(光人社)、『図解クラウゼヴィッツ「戦争論」は面白い!』(中経出版)
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