未完。

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047318908
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

「死ぬのは怖くないですね。ええ、全く」。これまで口をつぐんできた戦争体験、日本映画黄金期の修羅、そして残りの人生を余命とばかりに生き急ぎ、挑戦し続ける理由、葛藤、八〇代の目指す境地とは…。混迷の時代を生き抜くあらゆる世代への珠玉のメッセージ。

目次

プロローグ 八〇歳の挑戦
第1章 センチュウハの伝言
第2章 焼け野原を駆ける
第3章 異邦人
第4章 狂気と正気の狭間で
第5章 虚業の光と影
第6章 赤秋の風に吹かれて
第7章 幻よ!大いなる幻影よ
第8章 燃え尽きるまで
エピローグ 老骨に残りし花の色

著者等紹介

仲代達矢[ナカダイタツヤ]
1932年12月13日東京府東京市(現・東京都)目黒区五本木生まれ。1948年都立千歳高等学校(現・都立芦花高等学校)の定時制に入学。1952年俳優座養成所に4期生として入所。1955年俳優座養成所卒業。俳優座入団。1957年日本映画製作者協会新人賞。1961年『人間の條件』『永遠の人』で毎日映画コンクール男優主演賞。1962年『切腹』『椿三十郎』でキネマ旬報主演男優賞、『切腹』でブルーリボン賞主演男優賞。以後も、数々の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りえこ

14
図書館で借りて読みました。昔の話や、様々な監督や撮影の話が面白かったです。タイトルが好きです。2014/11/17

たくのみ

9
求道者のような芝居への情熱に、読む側も熱くなる。 真赤にもえる秋を生きる、『赤秋』 そして最後に『追幻』の境地を生きる、今…。 凄まじい前半の戦争体験、 とくに俳優としての開花まで部分に驚いた。 世界のクロサワに鍛えられ、抜擢されたこと。 『人間の条件』での極限までの役作り 「仲代達也の作り方」ともいえる本だが、 あくまでも作品は「未完」なのだ。2014/04/19

さとむ

7
邦画の俳優ベスト3を選ぶとしたら、高倉健、渥美清に次いで仲代達矢を挙げたい。『人間の條件』の壮絶なラストシーンは圧巻だった。本書ではそのシーンも含め、当時のエピソードがいっぱい。戦中派としての平和への願いも傾聴に値する。仲代さんのファンに限らず、多くの人におすすめしたくなる一冊だ。 2014/05/29

寿里子

1
お酒に強く、若い頃は錦之介や三船と喧嘩をし…。いやいや面白かった。やはり仲代なくして日本映画界は語れない。2016/06/16

sumjin

0
仲代達矢1932年12月13日生 82歳にして未だ舞台の出を待つ心境。 もはやすべてを達観しておられるのでは、と思っていたが未だに悩み多く、すべきこと多し、「太陽の光の届かない真っ暗な洞穴の中で、蝋燭一本の灯りだけを頼りに何かを捜し続けている自分の姿をイメージしてしまう」(あとがき)と述べられる。 「戦争は二度とやっちゃいけない。それが戦中派の伝言だ」と訴え、一度は断った、名張毒ぶどう酒事件死刑囚の役も、自ら裁判や弁護士の資料に目を通し、”これは冤罪だ”と確信して引き受けられた気概。感動させられた。 ま2015/01/14

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