出版社内容情報
退職給付会計とは企業が退職社員に払う年金、退職金等を一括計上し、将来の支払のために今いくら必要かを指す額。新会計制度が企業財務に与える影響、危機的な企業年金制度の今後について解説。
内容説明
2000年4月1日以後開始事業年度より、「退職給付会計」がスタートします。この退職給付会計は、従来の退職給与引当金と、わが国に存在していたとはいえなかった年金会計を一つにしたものです。つまり、退職金の会計処理と、年金に関する会計処理を統一するのです。また、2000年の秋から支払額を一定にせず、運用結果に応じた額だけを支払えばいいとする「日本版401(k)プラン」が導入されます。本書は、企業の経理や財務を扱う人だけでなく、ほとんどすべての社会人に関わるこれらをすべての社会人に身につけてもらうために、やさしく解説したものです。
目次
第1章 退職給付会計とは何か(退職金と企業年金のディスクロージャー;新しい年金会計基準による計算法;新会計基準が企業に与える影響)
第2章 退職給付会計の概要と計算ポイント(退職給付会計の目的と特徴、問題点;企業年金の会計処理における問題;退職給付会計の骨格は? ほか)
第3章 退職給付会計の背景―企業年金制度の現状と問題点(企業年金制度のあゆみ;自社年金制度のしくみ、積立、運用、給付;これまでの自社年金の会計制度と税制 ほか)
第4章 退職給付会計と日本版401(k)プラン(401(k)プランとは何か
いま、なぜ401(k)プランが注目されるのか
確定拠出型年金のデメリットは? ほか)
著者等紹介
紅林優光[クレバヤシマサミツ]
慶応義塾大学商学部卒業。平成元年公認会計士二次試験合格。太田昭和監査法人で上場、株式公開準備会社などの会計監査を、太田昭和アーンストアンドヤング(株)で企業の会計・税務にかかるコンサルティングを手がける。平成11年に独立
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