伝統と象徴―美術史のマトリックス

伝統と象徴―美術史のマトリックス

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  • サイズ A5判/ページ数 383p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784806046844
  • NDC分類 702
  • Cコード C1071

内容説明

美術史の研究は、ともすると作品と時間軸とを「線型」に対応させる「物語」に帰着しがちである。美術史をそうした「物語」からいったん解放すること、「比較」の持つ逸脱や増殖に向かうエネルギーを解釈学の生産的なマトリックス、「回路性」のなかに定位すること―それが本書の試みである。

目次

ホルバインの聖母―その彩色法について
両面祭壇画
作品の叙述と解釈をめぐる随想二題
ラファエッロと古代―『廃墟の風景』(ウインザー王立図書館所蔵)を中心にした考察
伝統をめぐる論議―一七世紀末フィレンツェにおける粗面仕上げ切石積みの受容
ウィレム・フーレーの“teyckenachtigh”について
画家フォンタネージと芸術家村クレミュー―十九世紀イタリア風景画における伝統と象徴
創造的行為としての媒介―クレーの芸術と詩的な言葉の交差するところ
コンステレーションとしての造形―一九三〇年のクレーとアルプ
アートマーケットにおけるアメリカ抽象表現主義の受容〔ほか〕

著者等紹介

前田富士男[マエダフジオ]
1944年生。慶応義塾大学大学院修了。慶応義塾大学文学部教授。専門は西洋近代美術史・芸術学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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