内容説明
本書は、労働安全衛生に関する戦後の主要な民事裁判例を収集し、その中で述べられている安全配慮義務の内容を分析し、傾向を取りまとめたものである。取り上げられている事例は、墜落、激突等のいわゆる災害・事故から職業病、いわゆる過労死など、時代を反映して多種多様であり、多くの事業場にとって何を重点にどこまで対策を講ずれば義務を果たしたことになるのかを知る上での一つの目安を提供してくれるものと思われる。
目次
第1章 裁判例の変遷
第2章 安全配慮義務の法的根拠
第3章 安全配慮義務履行の要件
第4章 安全配慮義務の履行責任を負う主体
第5章 過失相殺等
資料編 戦後の主要な安全衛生関係民事事件判決集