弱さを愛せる社会へ―分断の時代を超える「令和の幸福論」

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弱さを愛せる社会へ―分断の時代を超える「令和の幸福論」

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  • サイズ 46判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784805889459
  • NDC分類 361.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

経済成長という“宝島”のない社会。
そこに暮らす私たちの幸福のかたちを“スロー”に考える

少年犯罪の厳罰化、いじめ、ひきこもり、自殺、津久井やまゆり園事件、障害者の身体拘束、ALS嘱託殺人、依存症、虐待する親たちの増加、正社員の解体――
少子化対策の重要性や多様性の尊重が叫ばれるのとは裏腹に、若者を“有用性”の檻に閉じ込めていじめや自殺に追い込み、重度の障害者を明確な理由なく身体拘束することがいまも行われている社会。
片や、大人の世界でも正社員の解体など雇用環境の悪化が進み、そのストレスを受けた親たちからの「見えない虐待」に子どもたちは苦しむ…。
バブル経済崩壊以降の“劣化”する社会の現実とこれからの時代の“幸福のかたち”を、若者・家庭・障害者などの視点から社会の変化を見続けるジャーナリスト/重度知的障害者の父が深く、ゆっくりと考える。


【主な目次】
はじめに
第1章 あの風はどこへ… 1996年から考える
第2章 未来がすりつぶされる
1少年事件と厳罰化
2内向するエネルギー
3 自信をもてない若者たち
第3章 大人たちの憂鬱
1父というリスク
2 尾崎豊は何を壊したかったのか
3 解体される正社員
第4章 楽園とスティグマ
1津久井やまゆり園事件の深層
優生思想は誰にもある/政治や社会のせいなのか/やりがいはどこで変質したか ほか
2 人間にとって自由とは
身体を拘束する理由/切迫性・非代替性・一時性/やまゆり園と神奈川県 ほか
3 ALS嘱託殺人
ネットで嘱託殺人を請け負う/見え隠れする「ゲーム感覚」 ほか
第5章 令和の幸福論
1生きるとは何かを失うこと
動かなくなる体/言葉がつなぐ希望/障害者のリアルに迫るゼミ/言葉を失う東大生 ほか
2 当事者という希望
私は、なにもの?/ストレスからの転落 ほか
3ゆっくり歩くと風がやさしい
内面を深く見つめ耕す人たち/時代を反映する文学/居場所とは何か ほか
終章 宝の島はどこにある
おわりに


【著者情報】
野澤和弘(のざわ・かずひろ)
毎日新聞客員編集委員、植草学園大学副学長・教授
1983年、早稲田大学法学部卒業後、毎日新聞入社。長年、社会部記者として活躍。"ひきこもり”をメディアとしていち早く取り上げた「ガラスのくに」、児童虐待防止法成立のきっかけとなった「殺さないで」など、若者・家庭・障害者の視点から社会を捉えた調査報道で知られる。社会保障担当の論説委員を10年務めて退職し、現職。
障害福祉関連の政府検討会委員を歴任するほか、津久井やまゆり園事件には利用者支援検証委員会メンバーとして関わり、東京大学「障害者のリアルに迫るゼミ」の主任講師も務める。重度の知的障害・自閉症の子どもの父。

内容説明

少年犯罪の厳罰化、いじめ、ひきこもり、自殺、津久井やまゆり園事件、障害者の身体拘束、ALS嘱託殺人、依存症、虐待する親たちの増加、正社員の解体…未来をすりつぶす社会。そこに希望はあるのか?若者・家庭・障害者などの視点から社会の変化を見続けてきたジャーナリスト/重度知的障害者の父が、“劣化”し続ける社会の現実とこれからの時代に必要な価値観の転換を“スロー”に考える。

目次

第1章 あの風はどこへ―1996年から考える
第2章 未来がすりつぶされる
第3章 大人たちの憂鬱
第4章 楽園とスティグマ
第5章 令和の幸福論
終章 宝の島はどこにある

著者等紹介

野澤和弘[ノザワカズヒロ]
毎日新聞客員編集委員、植草学園大学副学長・教授。1983年、早稲田大学法学部卒業後、毎日新聞入社。長年、社会部記者として活躍。“ひきこもり”をメディアとしていち早く取り上げた「ガラスのくに」、児童虐待防止法成立のきっかけとなった「殺さないで」など、若者・家庭・障害者の視点から社会を捉えた調査報道で知られる。社会保障担当の論説委員を10年務めて退職し、現職。障害福祉関連の政府検討会委員を歴任するほか、津久井やまゆり園事件には利用者支援検証委員会メンバーとして関わり、東京大学「障害者のリアルに迫るゼミ」の主任講師も務める。重度の知的障碍者・自閉症の子どもの父(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メル

2
障害者、難病患者、児童虐待、いじめ、少年犯罪、依存症、少子高齢化etc.新聞記者として長年関わってきた内容に、障害を持つ方の家族としての視点も含めて、多岐に渡って考察した本。あえて分ける必要もないけど高齢者、生活困窮分野はやや少なめか。 私のような福祉初心者にもとても読みやすく、無知ゆえに知らない事実もたくさん。文中、社会的弱者に向けた施策の充実化を、やさしい風というような表現をされているが、この風が絶えたとき、国が滅びるような気がしました。 変な言い方ですが、どうか心ある強者にも届きますように。2024/05/01

亀山正喜

2
最新刊。友人の書評より。こどもが置かれた状況、親世代が置かれた状況を概観したのちに、やまゆり園、ALS嘱託殺人などに展開していく。特別な結論があるわけでないが、問いは重い。幸福とは。穴をどう埋めていくか。挑戦していきたい 。2024/03/27

おおまさ

2
社会がすごい勢いで変化しているように思う。昔の経験や体験をもとにして、生活するには無理がある。誰かにしてもらう、させるではなく、まず、自分が何をするかである。2024/03/12

チバ

2
第3章までは一般的な話に終始し内容の薄い本かなと思ったが4章から著者の考えがより表現されるようになり、その後は第3章までの説明を無駄にしない持論が語られ全体として腑に落ちる構成だった。津久井やまゆり園事件は当時ショックを覚えたが色々な背景を思い考える事を止めてしまっていたがこういう風に考えればよいのだと答えを教えてもらえた気がし胸のつかえがとれたようだ。大きな成功や富がないとしても、もともと人間は素朴な幸せがあれば生きていける。そういうことだ。2024/01/02

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