内容説明
どうすればよい人間関係が築けるか。―自らの眼差しや姿勢に、負の特性は潜んでいないだろうか。仕事・自分・人との向きあい方を振り返って、こころの整え方をマスターしよう!
目次
第1章 今この瞬間の心の状態が業務レベルと人間関係に大きな影響を及ぼす
第2章 自分自身の経験と感情を振り返る―苦難に思える経験があなたを成長へと導く
第3章 仕事に向きあう―あなたの業務に対する眼差しや姿勢のなかに人が遠ざかる負の特性が潜んでいないか
第4章 自分に向きあう―あなた自身のなかに人が遠ざかる負の特性が潜んでいないか
第5章 人と向きあう―あなたの他者への眼差しや姿勢のなかに負の特性が潜んでいないか
第6章 どうすればよい人間関係が築ける福祉職員になれるか―愛に根ざした人になる
著者等紹介
久田則夫[ヒサダノリオ]
長崎県大村市生まれ。昭和60年3月、上智大学外国語学部卒業後、知的障害者施設に就職。平成6年3月まで、支援職員として勤務。その間、3年間にわたり、英国国立スワンジー大学院博士課程に留学。高齢知的障害者に関する社会学的研究で、博士号(Ph D)取得。長崎純心大学、龍谷大学を経て、日本女子大学人間社会学部教授。専門領域:利用者本位サービス論、社会福祉組織運営論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
44
福祉職員が職務に当たるにおいて、心がけたら前向きに働けるような内容を記した書。しかし、これは福祉業界のみならず、人生の指針としても役立つ内容に思う。少しキリスト教がかったところがある感じはしたが。★★★★☆2020/05/26
Yusaku
8
際限なき自己承認欲求からの解放 人から良く見られたいという想いに縛られている自分に気づく。承認欲求は意欲向上にもつながるが、際限なくエスカレートするという側面を持つ。 最初は満たされても、認められることが当たり前となり、 どんなに承認されても渇きを感じるようになる。 自己承認がエスカレートするのは、何事に関しても他者からのプラス評価を得ようとするこころ。 そのこころは自分が常に良くありたいというエゴ。 私もそういう部分を持っている。 これは幼少期の認められないという体験が自分の中にあるからだとわかるなぁ。2020/03/22
Yusaku
8
こころを穏やかにをテーマにわかりやすく書いてあります。「ゆるし」について書かれた部分に深く感銘を受けた。「ゆるし」とは出来事がなかったことにすることではなく、ネガティブな感情を無視することでもなく、許せない相手を許すことでもなく、それら自分の抱えている感情を手放すこと、そこから自分が離れることを「ゆるす」ことなのだと。自分の中にあった重たいものが軽くなって解放された気分がする。2020/03/08
Yusaku
7
「振り返り」をするのは? 愛されたい、希望をもちたい、役に立ちたい・信頼されたいという欲求を満たし、幸せな生活が送れるようになるため そうなる為には自分の中の負の部分を見つめ、よりよくし、自信→希望→安心のステップを踏んでいく道がある 振り返り、よりよくなろうとする行動によって生まれる希望こそが、恐れや不安から人を解放してくれる特効薬となる 「叱責」「鼓舞」ではない「穏やかな」「安心した」行動は人を前と進ませる またそのような歩みは楽しく、幸せであると想像に難くない2020/03/16
ジコボー
7
福祉職員にフォーカスしたタイトルですが、人生全般に渡って考えさせてくれる内容です。 自己啓発本。 福祉職員が仕事に置いて最も苦しいと感じているのは、職場内での人間関係。組織内の人間関係が円滑ならば、上質なサービスを提供出来る。 最も考えなければならないのは、人間関係であると言っています。 対人関係スキル、心のマネジメントスキルの向上に関する様々なテクニックを紹介してくれています。 相手を知る、自分の感情を記録する、被害者意識を捨て当事者意識を持つ、今のこの瞬間に注目する。 最終的に愛を説いています。2020/01/05