内容説明
わが国における食品成分の基礎データとなる「五訂日本食品標準成分表」(以下、「五訂成分表」)が、平成12年11月に公表された。五訂成分表の作成に当っては、成分分析を担当する機関を4機関に増やし、分担して行うことになった。このため、分析機関間の分析値の相違を解消する手段として標準的な分析方法を定めることになり、「五訂日本食品標準成分表分析マニュアル」が策定され、平成9年1月に公表された。本書は、当該分析マニュアルに記載されているそれぞれの分析方法について分析操作上のポイントを示し、それぞれの分析項目にも解説を加えて、分析の初心者にとっても分りやすい内容にするとともに、誤記されている部分を訂正し、合わせてICP‐EAS(誘導結合プラズマ発光分析法)などの参考法も付記したものである。食品分析にこれから携わろうとする人たち、あるいは学校等での実習に関わる教育者や学生にとって、有用な参考書となるだろう。
目次
分析マニュアル 解説編(水分;たんぱく質;脂質;全糖;食物繊維;硝酸態窒素 ほか)
参考資料(追加分析法;分析法基礎講座)