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まなざしかいご―認知症の母と言葉をこえて向かいあうとき

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  • サイズ B5判/ページ数 165p/高さ 19X19cm
  • 商品コード 9784805833469
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0036

内容説明

認知症の母にまなざしを向けることは母の死を見つめること。母の死におびえながらも見つめれば見つめるだけ母の命が愛おしくなる。認知症介護、二十年の詩。

目次

まなざし
静かな長い夜
まだまだ
母に会うときは
母からの手紙

臭い
ただ月のように
ラムネ
二つの小石〔ほか〕

著者等紹介

藤川幸之助[フジカワコウノスケ]
1962年、熊本県生まれ。小学校の教師を経て、詩作・文筆活動に専念。認知症の母親に寄り添いながら、命や認知症を題材に作品を作り続ける。2000年に、認知症の母について綴った詩集『マザー』(ポプラ社、2008年改題『手をつないで見上げた空は』)を出版。現在、認知症の啓発などのため、全国各地で講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

19
著者が26歳の時に母親がアルツハイマー型認知症になったと言います。 それからその母を介護し続けていた父親が亡くなり、急に親の介護を引き継ぐことになって20年以上をともに過ごした著者だからの作品です。 会話の成り立たないままに、母親と向き合う著者の詩は、葛藤、苦難、安堵感、さまざまな心情が渦巻く内面吐露です。 認知症に関して講演も続ける著者ですが、小学校で講演した際に笑っていた子が発した感想が、自分にも響きました。 2025/09/11

カワウソさん

2
「一人夜勤してると思うことあるよ。『誰か喋ってくれねぇかな』って」。同僚が言った。この仕事をしていると、ハタから見られる「優しい人たち」というイメージではなく、日々の生々しさにヤラレテしまうことがある。それは相手の生々しさというよりも、まなざしを通して映し出される自分自身の生々しさなのだと思う。自分の「良心」だとか「倫理観」みたいなものを試されている気がする。この詩集では、そんな介護における感性のようなものを見事に表現されている。素晴らしい。2019/11/08

のん

1
「まなざし」は優しく温かいものでありたい。 認知症の母を介護しているのに、沢山のことを反対に教えてくれる母。 母への愛情が溢れんばかりに記されていて、何度読んでもいつも新鮮に胸に響いてきます。2020/01/26

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