内容説明
お子様を亡くされた方だけでなく、医療従事者にも読んでほしい。11人の体験者が実名で語る、おなかの中が終えたいのちへの思い。
目次
第1章 赤ちゃんとの別れに向き合う(人間扱いされなかったわが子;喪のケアを求めて;娘との時間;繰り返す喪失 ゴールの見えない孤独な戦い;まさかの男性不妊と三度のわが子との別れ;不育症を告げた天使;「二十二週」という壁;心の中で流す涙を見てほしい;望まれた子;わが子のことを語りたい;壁越しの宣告)
第2章 赤ちゃんとの別れに寄り添う(臨床助産婦の立場から―医療現場で、お母さんの心に寄り添う;不育症外来の母性内科医の立場から―適切な医療で、妊娠・出産を支援する;産科医・精神科医の立場から―学習会・セミナーを企画して、「赤ちゃんの死」を考える;助産師・研究者の立場から―体験者と医療従事者をつなぎ、よりよいケアを実現する)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さき
6
主人にはわかってもらえない気持ちを本にて共有。実際の友人たちにはどうしても明るく振る舞わざるを得ない。さすがに二回連続の流産、苦しい。私は娘がいるから乗り切れてる面もある。何度も悲しい思いをして無事に出産している方もいて心強い。命が誕生する場である産婦人科での命を亡くすという悲しい経験は、ただの病院内とは少し違う。医療従事者側もメンタルケアへの必要性を感じるだけでなく、実際に患者家族に寄り添える環境作りをしてほしい。2020/04/08
みぇい
4
体験者の方々のお話は、時に頷きながら読みました。小さな命を失った遺族のグリーフケアが広がることを心から願います。2016/10/10
かずさん
3
第1章が流産、死産を経験された方の体験談、第2章が医療現場に携わる関係者の想い。前半は読んでいて本当に辛くなりますが、一方で、喪失体験の悲しみから前を向けるようになったヒントも多く見出すことができます。経験者の方や医療関係者の方はもちろんのこと、自分の身や周囲にも起こりうる現実として、すべての人に読んで欲しいと思う本です。2015/01/13
胡瑯
3
赤ちゃんを失ったお母さんの体験談と医療従事者によるケアについての二章立て。医療に携わる方の立場の話も読めて興味深かった。中期後期死産でも胎盤検査をしない病院が多いこと、胎盤の専門病理医が少ないということも知ることができた。これから増えていけばいいなぁ・・・。2013/10/02
mooeey
2
流産・死産を経験した天使ママたちの体験談と、そこから学べる教訓が一冊にまとめられたもの。 医療に従事する人だけでなく、天使ママをサポートする立場にある家族にも読んでもらいたい本。2016/03/05
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