内容説明
睡眠障害を専門とする精神科医が、高齢者の不眠について、やさしく、わかりやすく解説します。睡眠にまつわるさまざまな誤解をとき、環境や生活習慣による不眠、病的な不眠、睡眠薬や治療法などについて述べ、質の良い睡眠をとるための具体的なケアを提示します。
目次
第1章 睡眠についての基礎知識(睡眠に関する基礎知識;不眠の原因;特殊な睡眠障害;睡眠薬;不眠の種類、睡眠障害の症状;問題化する不眠;睡眠薬以外の治療法)第2章 高齢者の睡眠障害(高齢者の睡眠の特徴;高齢者で不眠を引き起こす心身の病気;高齢者で問題を起こしやすい薬剤;高齢者でみられる睡眠障害;高齢者で睡眠薬を服用する際の注意点;睡眠薬によらず自分でできる不眠対策;生活自立度に応じた不眠対策;睡眠薬の服用に当たって;高齢者の睡眠の問題の対応)
第3章 眠れないお年寄りへのケア(介護職ができること;具体的なかかわりのヒント;事例に見る不眠への対応策)
著者等紹介
田ヶ谷浩邦[タガヤヒロクニ]
国立精神・神経センター精神保健研究所精神機能研究室長。医学博士、精神保健指定医、睡眠医療認定医、臨床精神神経薬理専門医。専門分野は精神医学、睡眠生理学、時間生物学、睡眠医学。1964年埼玉県生まれ。1989年東京医科歯科大学医学部医学科卒業。東京医科歯科大学神経精神科で研修を修了後、柏水会初石病院精神科医員、東京医科歯科大学付属病院臨床検査部医員、国立療養所多摩全生園精神科医員、東京都多摩老人医療センター精神科医長など精神科医として勤務。この間、1995年から98年まで、ドイツ連邦共和国マックス・プランク臨床精神医学研究所に留学、2001年より現職。日本睡眠学会評議員、日本時間生物学会評議員、日本精神神経学会、日本老年精神医学会、日本臨床精神神経薬理学会などの学会活動も行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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