内容説明
人は1人で生まれ、1人で死ぬ。そんなことわかっちゃいるけれど、老いから死への1人旅には同行者がほしくなることがある。ベテランのソーシャルワーカー・中村雪江さんは、孤独で息も絶え絶えな老・病人と共に、その息づかいに合わせながら、共に歩む。勇気づけ、安らぎを分かち合う。それにしても、プロの伴走者を必要とする人々のなんと多いこと。心を打つ事例を通して、高齢社会を支えるシステムの必要性が浮かび上がってくる。
目次
援助を終えて思うこと(十三年目の微笑;死と向き合って;縫いぐるみの犬 ほか)
支え、支えられて(家で生きたい;絆;奈津の想い ほか)
苦悩を乗り越え、生きる(青春;コーヒー店で;砂丘で ほか)