内容説明
現代歌人が現代を歌うように「古今集」や「新古今」はそれぞれ当時の現代短歌であったのだ。政争があり悲恋があり訣別があり、現代の人間のこころと少しも変わらない。古歌の世界を逍遙しながら王朝びとの心の声にふれる。
目次
第1章 やまと歌のこころ―王朝の四季と恋のうた(みわたせば;花たちばなの香をかげば;恋の歌 ほか)
第2章 女人歌のこころ―王朝に生きた女たち(花の鏡―伊勢;胸の炎―道綱の母;黒髪乱れて―和泉式部 ほか)
第3章 乱世を詠むこころ―時代の狭間に(青き苦悩の果て―実朝;今や夢昔や夢と―建礼門院右京大夫;沈むに浮くは―待宵小侍従 ほか)
著者等紹介
尾崎左永子[オザキサエコ]
1927年、東京生まれ。東京女子大在学中に佐藤佐太郎氏に師事。57年『さるびあ街』で日本歌人クラブ優秀歌集賞受賞。一時、歌壇を離れ放送作家、作詞家として活動するが、83年復帰。『春雪ふたたび』『夕霧峠』(迢空賞)などの歌集があり、古典文学の著書も多い。01年「星座‐歌とことば」創刊。元NHK歌壇選者
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