内容説明
本書は、ヨーロッパ連合(EU)に加盟しているオーランド諸島と東アジア共同体の動きのなかでなおU.S.セントリック・システムのもとに組み込まれている沖縄諸島を取り上げ、その対比をしたものである。
目次
オーランドと沖縄―比較の視点と枠組み
1部 島の自然環境(オーランド・沖縄の自然地理とその変遷;オーランド島と沖縄諸島における生物的自然の比較検討)
2部 国際関係のなかの島(非武装地域オーランド―孤立主義からリージョンの平和づくりへ;グローバル化・地域化への応答―沖縄県および与那国町の場合;東アジアの安全保障と沖縄自治構想―グローバリゼーションのなかの沖縄)
3部 島の経済と自治(オーランドと沖縄―財政と経済・産業構造の比較;オーランドの自治の法制度と統治機構;オーランドの自治について;日本政府の対沖縄政策について考える)
4部 島のアイデンティティと戦略(旧世代国際行為体としてのオーランド―マルティプルアイデンティティズの獲得戦略に向けて;島のアイデンティティと言語―沖縄とオーランドの歴史から学ぶ;島アイデンティティの構成と「いるべき場所」―沖縄という「問い」;「女たち」の自立、「シマ」の自立)―グローバル・ジェンダー・ポリティクス
深層のアウトノミア―オーランド・アイデンティティと島の自治・自立
著者等紹介
古城利明[フルキトシアキ]
社会科学研究所研究員、中央大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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