感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
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2016年秋に長崎を訪問。浦上天主堂近くで見つけた如己堂と永井隆記念館。名前は聞いたことがあったが、ここで活動されていたのか、、と関心を持つ。放射線科の医師で、原爆よりも前に慢性骨髄性白血病を発症していた。その息子による伝記だが、ようやく読了。カトリック信仰の話が多く、少し距離を置いてしまったが、やはり壮絶な生き様だと思う。戦後、天皇が長崎に来られた際の記述を読むと、切支丹弾圧の意味を考えてしまう。その歴史があってこそ、なのかもしれないが。また、子どもたちへの、「食欲より職欲」というメッセージが、響く。2021/01/27