カトリック教会と奴隷貿易 - 現代資本主義の興隆に関連して

西山俊彦（１９３５－）

サンパウロ（2005/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 259p／高さ 19cm
• 商品コード 9784805615096
• NDC分類 198.22
• Cコード C0016

感想・レビュー

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[ずっきん]

カトリックの司祭である著者が、カトリック教会による奴隷貿易への関与と態度を、膨大な資料をもとに検証。当然ながら引用が多く、少し難解だったが、現代資本主義の興隆が、奴隷貿易とは切っても切れないということが非常によくわかる。時代背景があるとはいえ、偉人といわれる人物の評価を覆したくなる文書、資料も多数。日本においてはキリシタン大名達の惨たらしい奴隷貿易についての記述がある。アフリカの現状に心を痛め、教会の曖昧な態度には追求を辞さない著者の憤りを感じた。

2018/06/20