内容説明
本書は、個人で聖書を読んでいるか、あるいは聖書研究会、大学のコース、神学研究の入門レベルに取り組んでいるような、聖書に興味を寄せる広範な人々に向けられたものです。著者の目指すべきところは、これらの人々が、なぜ“キリスト論に関する”議論が存在するのか問題点をよく理解し、更によく聖書を読み、しっかりした識別力を持って現代の論点を考察するための聖書学的な背景を知る手助けとなることにあります。
目次
第1部 キリスト論の意味とさまざまなアプローチ(「キリスト論」が意味するもの;新約聖書キリスト論へのさまざまなアプローチ)
第2部 イエス自身のキリスト論(予想と仮定についての注意点;神の国あるいはイエス自身以外の問題に関する彼の言葉から、イエスについて何を識別することができるか ほか)
第3部 新約聖書におけるキリスト者のキリスト論(イエスの再臨あるいは復活という言葉をもって表現されたキリスト論;イエスの公的宣教活動に関して表現されたキリスト論 ほか)
付記(イスラエルにおける王的メシア待望気運の発展に関する歴史の概略;イエスの復活の事実性 ほか)
著者等紹介
ブラウン,レイモンド・E.[ブラウン,レイモンドE.][Brown,Raymond E.]
1928年アメリカ合衆国ニューヨークに生まれる。1953年司祭叙階。1959年から1971年まで、バルティモアのセント・メアリ神学校で聖書学教授
古里慶史郎[フルサトケイシロウ]
1967年佐賀県に生まれる。1991年熊本大学卒業。1995年フランシスコ会入会。2001年聖アントニオ神学院卒業。2001年司祭叙階。現在、ローマ留学中
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