内容説明
抽象絵画の先駆者でありロシア・アヴァンギャルドを代表する芸術家、マレーヴィチによるシュプレマティズムの芸術論。無対象絵画の追求から、一方で病理学的な語彙による現代美術(教育)論、他方において無対象としての世界という哲学へと至るその特異な抽象思考は、本書によって西欧へ伝えられ衝撃を与えた。第一部「絵画の付加的要素の理論序説」、第二部「シュプレマティズム」、および第一部のロシア語版草稿の翻訳を附録として収録。20世紀美術史における重要な自己証言。
目次
第1部 絵画の付加的要素の理論序説
第2部 シュプレマティズム
1926年の未公刊ロシア語版原文翻訳
著者等紹介
マレーヴィチ,カジミール[マレーヴィチ,カジミール] [Malewitsch,Kasimir]
1879‐1935。ロシア帝国領ウクライナ・キエフ生まれの芸術家。1910年代初めよりキュービスムや未来派などの影響下で様々な絵画様式の制作を試み、1910年代半ばに具体的な対象描写を徹底的に排した無対象表現のシュプレマティズムに至る。1918年からペトログラード(現サンクトペテルブルク)とモスクワのスヴォマス(国立自由芸術工房)で、1919年からはヴィテプスクの芸術学校で、芸術教育に携わる。1920年に同校で芸術団体「ウノヴィス」を結成。その後、ペトログラードの芸術文化美術館に移り、1923年に同館長となり、ギンフク(国立芸術文化研究所)に改組(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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