内容説明
本書では、クロロフィルについてその基礎から応用までを解説した。生物学的な機能を中心とした記述ばかりではなく、物理学、化学の面からも踏み込むことによって、物質としての性質を明らかにすることを試みた。また、同一測定条件下での代表的なクロロフィルの吸収スペクトルをはじめ、クロロフィル類の正確な吸収極大の位置やモル吸光係数などのデータ、さらに定量法や入手法等を掲載するなど、付録情報も充実させた。
目次
1 クロロフィルと光合成(クロロフィルの研究の歴史;分子構造と名称 ほか)
2 クロロフィルの化学(光物性;化学反応性 ほか)
3 クロロフィルの物理学(クロロフィル分子の特徴;共役分子の性質 ほか)
4 クロロフィルの生物学(光合成系での機能;電子伝達系 ほか)
5 クロロフィルの分析法(分離精製法;分析方法 ほか)
著者等紹介
三室守[ミムロマモル]
1949年福岡県に生まれる。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。基礎生物学研究所助手、同助教授、山口大学理学部教授、京都大学大学院地球環境学堂教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授、教育研究評議会評議員。理学博士。2011年2月歿
垣谷俊昭[カキタニトシアキ]
1941年大阪府に生まれる。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。京都大学基礎物理学研究所助手、名古屋大学理学部助手、同助教授、同教授、名城大学理工学部教授を経て、名古屋大学名誉教授、工学博士
民秋均[タミアキヒトシ]
1958年京都府に生まれる。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。京都大学理学部助手、立命館大学理工学部助教授、同教授を経て、立命館大学総合理工学院教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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