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目次
第1章 10‐12世紀のイベリア半島(イベリア半島の政治的社会的状況;イベリア半島外部との関係;イスパニア式典礼からローマ式典礼へ)
第2章 11世紀イベリア半島北部における写本制作(ロマネスク美術以前の写本制作の伝統;装飾写本の研究史;スクリプトリウム(写本制作所)の展開
11世紀における書体の変化
写本の制作過程)
第3章 サン・ミリャン・デ・ラ・コゴーリャ修道院由来の装飾写本研究(サン・ミリャン・デ・ラ・コゴーリャ修道院由来の写本群;“ラ・コゴーリャのリベル・コミクス”の挿絵;10‐12世紀のラ・コゴーリャ写本における挿絵後補)
第4章 イベリア半島北部の10‐12世紀の装飾写本の諸問題(「マージナルな」挿絵に関する一考察;写字生と挿絵師に関する一考察)
結論
著者等紹介
久米順子[クメジュンコ]
早稲田大学第一文学部史学科美術史学専修卒業、同大学院文学研究科修士課程芸術学(美術史)専攻修了。同研究科博士後期課程在学中にCSIC(スペイン高等学術研究院)歴史学研究所へスペイン政府給費奨学生として留学。2006年マドリード・コンプルテンセ大学地理・歴史学部にて博士課程DEA取得。日本学術振興会特別研究員DC2(早稲田大学)、同会特別研究員SPD(大阪大学)を経て、2009年10月より東京外国語大学大学院総合国際学研究院講師。博士(文学)(早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
345
本書はイベリア半島のモサラベ美術の研究でもなければ、同地のロマネスク美術の研究でもない。その移行過程を明らかにしようとする純然たる研究書である。10世紀頃からレコンキスタが始まるようなのだが、本書ではそうした歴史的、社会的背景や教会、修道院の状況などを踏まえ、聖書や祈祷書などに施された装飾写本を分析している。モノがモノなので保存状態も良く、色彩も鮮やかである。素人の私などは中世風の造型や構図にただただ見入るばかりだが、本書のターゲットはもっぱら専門家である。惨敗しながらも楽しめる写本群であった。2021/09/21
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