出版社内容情報
芸術作品の研究を主とする、従来の美術史の範囲を大きく拡張し、文化人類学的観点から、その各々の時代が生んだあらゆる媒体のイメージの根拠を、時代の目撃者の眼に徹することによって詳細に探求した、視覚イメージを通じた文明批評であり、近来にないグローバルな学際的成果であり、メディアの時代といわれる現代の要請が生んだ必読の書である。
目次
序章 視覚イメージの語るもの
第1章 写真と肖像画
第2章 図像学と図像解釈学
第3章 聖なるものと超自然的なるもの
第4章 権力と抗議
第5章 視覚イメージを通して見る物質文化
第6章 社会の姿
第7章 他者のステレオタイプ
第8章 眼で見る物語
第9章 目撃者から歴史家へ
第10章 図像学を超えて?
第11章 視覚イメージの文化史
著者等紹介
バーク,ピーター[バーク,ピーター][Burke,Peter]
1937年ロンドン生れ。ケンブリッジ大学文化史学科教授・名誉教授。1989年講演のため来日。ブルクハルト流のルネサンス文化・美術史観とは異なる視点から論じた『イタリア・ルネサンスの文化と社会』(岩波書店、2000年)や、『ルイ14世―作られた太陽王』(名古屋大学出版会、2004年)、『知識の社会史』(慶應義塾大学出版会、2005年)など、21世紀にふさわしい学際的・異文化交流的な歴史観から、世界各国で注目されて著書が翻訳されている
諸川春樹[モロカワハルキ]
東京大学大学院人文科学研究科西洋美術史専攻博士課程単位取得修了。現在多摩美術大学教授。専門はイタリア・ルネサンス美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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