若い読者のための世界史―原始から現代まで

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  • サイズ A5判/ページ数 363p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784805504765
  • NDC分類 209
  • Cコード C1022

目次

「昔、むかし」
偉大な発見者たち
ナイル川のほとり
日月火水木金土
唯一の神
だれもが読める文字
英雄たちのギリシア
けたちがいの戦争
小さな国のふたつの小さな都市
照らされた者と彼の国〔ほか〕

著者等紹介

ゴンブリッチ,エルンスト・H.[ゴンブリッチ,エルンストH.][Gombrich,Ernst H.]
1909年ウィーン生れ。ウィーン大学卒。シュロッサー、レーヴィー、ティーツェなどの美術史ウィーン学派で学ぶ。美術のみならず、心理学・文学・社会学などを取りこんだ研究成果で20世紀を代表する美術史家となる。2001年92歳で没

中山典夫[ナカヤマノリオ]
1971年東京教育大学大学院修士課程修了。1977年ドイツ・フライブルク大学学位取得。筑波大学名誉教授。崇城大学芸術学部教授。専攻、ギリシア・ローマ美術史。主要訳書、J.J.ヴィンケルマン『古代美術史』(中央公論美術出版)(地中海学会賞受賞)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

11
ネルーの父から子に語る世界歴史と並ぶ、青少年向け世界史本の名著。著者自身を含めた、現代を生きる人々との繋がりを確かめられるようにどの時代も優しく、情景豊かに語られている。先史時代から第一次大戦まで、こんなに繋がりを深く感じながら読めた本は他にあまりなあと思う。50年後のあとがきで、著者自身が自らの読みの甘さを沈痛な文章で振り返っていることからも、本書が若い読者からだと手を抜かず本気で作られた本だとわかる。当時25歳とゴンブリッチも若かったし、自分から眺める世界史を詰め込んだ本でもあったのだろう2012/10/08

maimai

9
先日読み終えた『虫とけものと家族たち』に続く、これまで存在を知らなかった名著シリーズ。『虫と―』巻末にあった中公文庫新刊の広告にこの書名を見つけ、おもしろそうだと思ったのでポチリ。著者が想定した読者層からは大きく外れるワタクシではあるが、教えられるところ大でした。世界史に関して得られた新しい知識というのはそれほど多くはなかったが、さまざまな歴史的事件にむける著者のまなざしと、「若い読者」にそれを伝えようとする姿勢に感動する。そして何より「50年後のあとがき」の気高さ。2019/04/28

nico

8
ざっくりと流し読み。語りかける口調で、昔話を聞いているようで読みやすい。ただ、自分としては知識がほとんど忘れられてしまっているので、資料集や写真、地図がないと理解が難しかった。人名を聞けば「あぁ、そんなことしてたなぁ」くらいのうろ覚え知識さえあれば、楽しく読める1冊だと思う。また少しずつ本を読んで知識を蓄えた上で、また再読したい。2017/07/28

Hiroki Nishizumi

4
なかなかボリュームあることと若干クセのある文章(翻訳の問題かも?)で読了するのに時間がかかった。世界史の概観だがところどころにある(p.168「ざんねんながら、歴史は詩や小説ではない。気晴らしとして、楽しませるものではない。反対に、楽しくないことはたびたびくりかえされるのだ。」といった)ウィットに富んだ文に惹かれた。2014/04/14

Hiro

3
ドイツ系ユダヤ人の著者が同じ民族の年少者に語るという体裁なので当然西欧から見た歴史である。構造主義やポストコロニアルを経た今それは難点であろうが、むしろヨーロッパ内部の、とりわけドイツの中世から近代かけての小邦分立のもやもやした、日本人には分かりにくい様子を生き生きと描いていることが私には興味深かった。進取の気性に富み変化を恐れない、悪く言えば軽佻浮薄な古代ギリシア人という、ペルシア人との比較も、安定と自足と継続を重視するインド、中国文明と発展と闘争と獲得を目指す西欧文明という対比も分かりやすい。2023/10/28

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