出版社内容情報
千利休の師である武野紹鴎の文化史的業績を史料を駆使して解明し単なる茶道論を超え、中世芸文の世界を構築する。
内容説明
珠光から紹鴎を経て利休に至るのは茶道史の本流をなしてゐる。利休に関しては説かれたものも多く、その研究も進んでゐるが、それに対して紹鴎についてはとかれることも少く明らかにされた点も少い。さういふ紹鴎を丹念に考察されたのが戸田勝久氏の本書である。
目次
1 武野家の茶の湯
2 学芸の師三条西實隆
3 茶の湯と連歌
4 中世芸文の世界
5 茶道史の上の紹鴎
6 利休伝書のなかで
7 紹鴎の袋棚
8 武野家の出自
9 宗瓦と宗朝附仲定
10 武野仲国